あれは中学二年のことだった。友人から教えてもらった「大人の絵本」というエロ番組を観ようと、深夜コソコソ茶の間へ忍び込み、テレビのスイッチを入れた。風の音、時計の音、猫の動く音、全ての音に敏感になっていた私は、「親が起きねえかな?テレビの音でかくねえかな?」などとビクビクしながら、摘みをtvkに合わせた。
しかし,「見逃しては行けない精神」が悪い方向に働き、番組が始まる10分前にテレビの前に鎮座してしまったらしい。それはまさに奇跡的な出会いだった。
何なんだ!?この心臓にガッツンガッツンくる衝撃は!!!!!外人さんは桁外れなことをする!!!!こいつら何者だ!!!!!
自然と音量を上げて、親を起こしてしまい、「大人の絵本」は観れずじまいに...しかしそんなことはもう頭になく、あるのはあの衝撃的な「音」のみだった。
それまで「ビートルズ」、「エアロスミス」しか知らなかった私の洋楽の概念を、根底から覆された気分だった。それは「テクノ」との初めての出会いでもあり、ハードな歌詞も初体験であった。
Smack My Bitch Up (オレのアバズレ女に平手をおみまいだ)
「どS」だ。
私がPRODIGYに出会ったのはこんな感じだった。
去年7年ぶりのアルバム『Always Outnumbered, Never Outgunned』を引っさげ「エレクトラグライド2004」に来日!モッシュしすぎで柵が外れる程、客を熱狂させた彼ら、しかしこれぞPRODIGYというのは、オレが中学の時にはまった『THE FAT OF THE LAND』(写真)だろう。
要塞の様な機材に囲まれた司令塔リアム、気狂いピエロの様なキース、鋼の錬筋術師マキシム、彼らが吐き出す「デジタルダンスロック」をしかと受け止めよ!