ボス!大変です!一平ちゃんが、あの一平ちゃんが、自らのアイデンティティであるマヨネーズをついに捨てました!
って、最初に話題にしなきゃいけないのは多分そこじゃないと思う(笑)。
ずいぶん前ですが、バレンタインデーの時期に一平ちゃんとペヤングが揃ってチョコレート味を出した事があったんですよ。もちろんワタクシ、両方とも食べました。もうね、すごかったんですよ、食べる者に思考を許さないというか(笑)。その後何年もチョコ味のカップ麺など出てこなかったので、社内的には黒歴史なんじゃないかと心配になってきますが。時期的にどっちが先だったか覚えてないんですが、ガリガリ君のナポリタン味やコーンポタージュ味なんてのもありましたよね。ワタクシ、コンビニでナポリタン味を買って来たは良いが、コンビニ袋に入れたまま朝まで忘れてた事があります(笑)。ただの薄いトマトピーマンジュースでしたが、後に買い直していただき、ピーマン味のアイスってのにギルの笛を吹かれた良心回路状態になったのを覚えています。っていうか普通そうなりますよね(笑)。
そしてチョコ味の焼そばから8年?またも一平ちゃん、頭がおかしくなったみたいです。それもわざわざバレンタインデーを外して、そしてチョコじゃなくショートケーキ味だと?原材料を見ても少なくとも食事ではありません(笑)。まだ2月なのにバカップ麺候補がまた出てきた、って感じです。今年のバカップ麺大賞、混戦模様ですね(笑)。
こういうのは考えちゃダメです。食べるしかありません。神は乗り越えられない試練は与えない、と言います。それを信じてれっつらごっ!
フタを開けると小袋は3つです。粉ソース、後入れかやく、そして冒頭で指摘しました、マヨネーズではなくイチゴソース(笑)。先が思いやられる陣容です(笑)。そして麺はいつもの一平ちゃんではなく、ぶぶかのような太麺です。ただ、色がだいぶ白い事と、原材料欄の並びが全く異なるので、新規開発の専用設計のようです。明星の本気が感じられます(笑)。
お湯を入れて5分待ち湯切りします。そして粉ソース・・・真っ白な粉雪のようです。そして匂いを嗅いでみたところ・・・「んぐぁ!」と言葉にならない声を実際に出してしまいました(笑)。甘い、甘い、まるでルノアールのココアのように甘い、どころか、さらに甘そうなクリームの匂いです(笑)。こんな甘ちゃんのまま生きていけるとしたら、人生こんなに楽な事はありません(笑)。気を取り直して混ぜるんですが、色が白いので混ざっているのか混ざっていないのかわかりません(笑)。ただ、粉雪のように粒が小さい粉なので意外と麺に馴染みます。そして後入れのかやく・・・病的に赤い(笑)。濃いピンクです。思わず「あの時助けた岩下の紅生姜(新生姜よりも赤い)なのかい?」と言いたくなりました(笑)。最後にマヨビームならぬイチゴソースを掛けて出来上がります。出来上がりの写真を滅多に載せないワタクシですが、これは載せざるを得ないでしょう(笑)。
どーですかこのビジュアル、一目見てショートケーキと見紛う仕上がりでしょう(嘘)。
いざ実際に目にすると、なんだかよくわからない感情が沸いてきました。そしてひと口口にすると、また別のなんだかよくわからない感情が沸いてきます(笑)。ワタクシの趣味であるカップ麺、ってどんな道なんだろうか、こういうのはカップ麺なのか、その精神世界はどこにあるのか、などなど、もしかしたら悪妻を持つよりも哲学者になりやすいかも知れません(笑)。ですがそんな感情が一周すると、もう"無"です、"無"の境地に達し、感情もなく、ただただ食べ進める自分がいました(笑)。
かやくはカリカリした乾燥イチゴ、ちょうど縁日で売ってるイチゴ飴のようでした。イチゴソースは給食に付いていたような安っぽい水あめのようなものではなく、とはいえおおよそ自然な感じはしませんが、でもちゃんとイチゴソースって感じですし、決して美味しいとは思いませんが、意外とするする入っちゃったんですよ。
実はソースを絡める前に麺を1本味見したんですよ。したら、塩味を含め、味が無いんです。言い方を変えると、通常のカップ焼そばと違い、麺が全くの無個性なんです。時代錯誤ではありますが「あなたの色に染まります」という一平ちゃんの声をワタクシ確かに聞きました(笑)。そんな従順な麺が破天荒なクリームの粉を受け入れた、そんなところじゃないでしょうか。
だがしかし食後、デザートを食った気にはならず、かといって食事をした気分にもならず、どうにも収まらない気持ちになりました(笑)。したらもう1個食うしかないじゃん(笑)。