WEEKEND BOX OFFICE
2005/5/6-8

何処よりも速く、ハリウッドの興行収入と作品情報をお届けします。

日本のファンお待ちかねのオーランド・ブルーム主演の「キングダム・オブ・ヘブン」が全米で公開、初登場1位を獲得。しかししかし、数字を要チェック!!2000万ドルとはお寒い結果。これでは予算も取り返せない数字だ。何が祟ったか、このスタートはサマーシーズンにしては酷すぎる。今週日本公開が控えるだけに、日本のファンはどうとらえるか?「アレキサンダー」の二の舞はご免だという人もちらほらでてくるので。。。

(単位=万ドル)

(Media Critic Rating = 米の新聞社・雑誌の批評家の採点と
               オンライン批評家の採点のアベレージ)
(IMDb User Rating = 一般ユーザーの採点アベレージ)


1. Kindom of Heaven
 
週末興収 2000[1]
興収合計 2000 [初]

監督/リドリー・スコット
Cast/オーランド・ブルーム、エヴァ・グリーン、リーアム・ニーソン
    ジェレミー・アイアンズ、エドワード・ノートン

Story/12世紀のフランス。妻子を失い悲しみに暮れる若き鍛冶屋の青年バリアン。そんな彼の前に、ある日騎士ゴッドフリーが現われ、バリアンが自分の実の息子であると衝撃の事実を告白する。勇敢で高潔なゴッドフリーは十字軍の騎士としてエルサレムへと赴く途上にあった。彼は、キリスト教徒とイスラム教徒が奇跡的に共存している“天国の王国”エルサレムを守るため命を捧げる覚悟だった。バリアンは、そんなゴッドフリーの説得を受け入れ、自らも十字軍に参加する。長い旅の道中でたくましい戦士へと成長していくバリアン。そしてついにエルサレム王国へと辿り着く一行。重い病のため常にマスクをしているエルサレム王と面会したバリアンは、その高い志と平和主義に感銘を受け、彼に忠誠を誓う。しかし美しく気高い王女シビラの夫で好戦的な男ギーは、サラディンとの間で微妙に保たれていた均衡を崩し緊張状態を高めようと画策する。そんな中、バリアンはシビラと禁じられた恋に落ちるのだったが…。(allcinema)

ユーザーは満足度に満点をつける人が35%と一番のシェア率。興行はかなりの不振といえる。 

 
Media Critic Rating = 64
IMDb  User  Rating = 71
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. House of Wax
     「肉の蝋人形」

週末興収 1220[2]
興収合計 1220 [初]

監督/ジャウマ・コレット=セラ
声/エリシャ・カスバート、パリス・ヒルトン

Intro/今話題の二人が主演ということがあって2位発進に成功。一人は、「24 TWENTY FOUR」でキムを演じ人気沸騰中のエリシャ・カスバート。日本でも劇場未公開の「ガールズ・ネクストドア」もDVDでブレイク。共演はヒルトン姉妹のパリス・ヒルトン。いつも話題を振りまいてくれるだけに、エリシャとの共演はいっそう魅力だったか。面白いことに、3人に1人は、「キングダム~」ではなくこちらに足を運んだことになる。

Story/カーリー(エリシャ・クスバート)、ペイジ(パリス・ヒルトン)はフットボールの試合に向っていた。その最中奇妙な運転手が現れ、戸惑った彼女たちは近くの街に逃れるが、そこのロウ人形館で彼女たちは。。。

Media Cri?tic Rating = 39
IMDb  User  Rating = 45
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3. The Hitchhiker's Guide to the Galaxy
     「銀河ヒッチハイク・ガイド」

週末興収 910[3]-2110[1]
興収合計 3510 [2]

監督/ガース・ジェニングス
Cast/マーティン・フリーマン、サム・ロックウェル

Story/ダグラス・アダムス原作の人気小説シリーズの映画化。その日はアーサー・デント(マーティン・フリーマン)にとってツイていない日だった。自分の家がブルドーザーでつぶされかかり、親友がエイリアンであることが判明し、さらに地球が四次元バイパス設置のため破壊されるというのだ。生き残る道はただひとつ、通りかかる宇宙船に乗せてもらうことだけ。宇宙旅行初心者のアーサーは予想外の出来事に遭遇しつつ、様々なことを学んでいく。

Media Critic Rating = 63
IMDb  User  Rating = 69
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4. Crush

週末興収 910[1]
興収合計 910[初]

監督/ポール・ハギス  
Cast/サンドラ・ブロック、ドン・チードル、マット・ディロン

Intro/1900館に満たない劇場公開でオープニング週に4位に食い込む大躍進。1館ごとのアベレージで見ると「キングダム・オブ・ヘブン」に次ぐ堂々の2位。「ミリオンダー・ベイビー」の脚本でアカデミー賞にもノミネートされたポール・ハギスが指揮をとっているところに注目だ。批評家からアベレージ70は優秀。またそれ以上に観客の50%以上が満点をつけており、その結果からしても秀作であることが伺える。是非おさえていてほしい一本。社会派サスペンス。

Storu/9・11後のロサンゼルスでひとつのカージャックが契機となり、麻薬常習者や刑事、カージャック犯など様々な人の人生の転換を描いていく、アメリカ現在社会の問題をないがしろにした36時間のサスペンスドラマ。

Media Critic Rating = 70

IMDb  User  Rating = 82
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5. The Interpreter
   「ザ・インタープリター」

週末興収 750-1380[2]-2280[1]
興収合計 5400 [3]

監督/シドニー・ポラック
Cast/ニコール・キッドマン、ショーン・ペン

Intro/原題「The Interpreter」は、国連通訳の意。監督、シドニー・ポラックは85年ロバート・レッドフォード主演の「愛と悲しみの果て」で監督賞を受賞するなどハリウッドを代表する巨匠の一人。特に70年代はレッドフォードをパートナーに、「追憶」「コンドル」「出逢い」と秀作を連発。その後、ダンステリン・ホフマンを主演に迎えた「トッティー」も知られるところ。近年は「アイリス」「ヘヴン」などの製作者としても高い評価を受けており、近作は久しぶりの監督復帰作となる。映画史上初めて、国連本部での撮影を行っていることが話題になった。5月21日より公開。

Story/アフリカのマトボ共和国のズワーニ大統領暗殺計画をめぐって何者かに命を狙われることになった国連通訳の女性シルヴィア(ニコール・キッドマン)。その彼女を守るべく行動をするも機密に疑いを抱くシークレット・サービスのトビン(ショーン・ペン)。国連を舞台に繰り広げる政治スリラー。大統領暗殺計画をめぐるストーリーは日本でも「24 twenty four」で人気だ。

Media Critic Rating = 62
IMDb  User  Rating = 66
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. XXX: State of the Union

週末興収 540[6]-1270[3]
興収合計 2070 [2]

監督/ リー・タマホリ 「007/ダイ・アナザー・デイ」
Cast/サミュエル・L・ジャクソン、アイス・キューブ、ウィレム・デフォー

Intro/2002年にヒットを記録した「XXX」の続編。前作に出演したヴィン・ディーゼルは本作には出演していない。批評家やユーザーの反応をみてもわかるがヒットは見込めない。


Story/新たにトリプルXに任命されたダリウス・ストーン(アイス・キューブ)は、ワシントンDCで連邦政府転覆を狙う軍事組織に対抗するという困難なミッションに挑む。しかし、それを裏で操るコ国防省長官(ジョージ・デッカート/ウィレム・デフォー)がいた。

Media Critic Rating = 37
IMDb  User  Rating = 40
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7. The Amityville Horror

週末興収 310-780[4]-1420[2]-2330[1]
興収合計 6010 [4]

監督/Andrew Douglas
Cast/ライアン・レイノルズ、メリッサ・ジョージ

Intro/原題「The Amityville Horror」は「悪魔の棲む家」は、79年にスチュアート・ローゼンバーグ監督、ジェームズ・ブローリン主演で映画化されており、82年に「パート2」、90年に「完結編」が製作されている。今回はこのシリーズのリメイクとなる。製作を担当したマイケル・ベイは03年に「悪魔のいけにえ」のリメイク「テキサス・チェーンソー」を全米で8000万ドルを稼ぐヒットに導き、それに続くリメイク作の製作となるが、この度も関係者の予想を上回るスタートを切ったようだ。しかしながら、批評家からのレイティングは散々の結果に終わっており、2週目以降の伸びは観客の評価に左右されるだろう。なお、マイケル・ベイは「アルマゲドン」「パール・ハーバー」「バッド・ボーイズ」などの監督で知られ、現在ハリウッド最高のヒットメーカーである。

Story/74年ロングアイランドのアミティービルで実際に起きた超常現象を大罪にしたトゥルー・ストーリー。ジョージとキャシーのルッツ夫妻は、3人の子供とともにアミティービルという町にある家に引っ越してくる。その家はまさに悪魔の棲む家。一家に次々と怪奇現象が襲う。

Media Critic Rating = 30
IMDb  User  Rating = 60
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8. Sahara
  「サハラ 死の砂漠を脱出せよ」


週末興収 310-570[5]-900[3]-1310[2]-1810[1]
興収合計 6130 [5]

監督/ブレック・アイズナー  
Cast/マシュー・マコノヒー、ペネロペ・クルス、スティーヴ・ザーン

Story/国立海中海洋機関に所属する主人公ダーク・ピット(マシュー・マコノヒー)が難解な謎や事件に挑むアクション・アドベンチャー。クライブ・カッスラーの大ヒット冒険小説『死のサハラを脱出せよ』を映画化。世界的に人気を得ながら、同シリーズが映画化されたのは80年の「レイズ・ザ・タイタニック」以来の25年ぶりになり、それには深い事情があったようだ。共演は魅惑の女優ペネロペ・クルス。共演したほとんどの相手とロマンスを持つことで有名だが、この度もマシュー・マコノヒーと噂のカップルに。初登場1位(1850万ドル)をきったものの、批評家の目を厳しい。最高でも★3つの75点しか獲得しておらず、レッドラインをつけるところが目立ち、アベレージも41とお寒い結果に終わりそうだ。6月公開予定。

Media Critic Rating = 41
IMDb  User  Rating = 59
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→ JPN official site

9. A Lot Like Love  

週末興収 300-500[6]-770[4]
興収合計 1870 [3]

監督/ナイジェル・コール  
Cast/アマンダ・ピート、アシュトン・カッチャー

Intro/監督は「カレンダー・ガールズ」のナイジェル・コール。主演は「恋愛適齢期」のアマンダ・ピートとハリウッドでかなりの人気を誇るアシュトン・カッチャー。偶然の出逢いから、再会、そして恋へと発展していく様を描いたロマンティック・コメディ。

Story/ロスからニューヨークへ行く機内で偶然出会ったオリバー(アシュトン)とエミリー(アマンダ)。しかし、お互いが好意を抱かない出会いであった。。。それから7年後二人は仕事関係や恋に悩みを頂いている最終に偶然の再会を果たす。 お互いの関係がほんとうは恋仲ではないのかと考えはじめる。。

Media Critic Rating = 49

IMDb  User  Rating = 37
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10. Fever Pitch

週末興収 200-350[7]-540[6]-880[3]-1240[3]
興収合計 3900 [5]

監督/ボビー・ファレリー & ピーター・ファレリー
Cast/ドリュ・バリモア、ジミー・ファロン

Intro/監督は「メリーに首ったけ」「ふたりの男とひとりの女」「愛しのローズマリー」「ふたりにクギづけ」などコメディを描かせたら定評のあるファレリー兄弟。キャメロン・ディアス、グウィネス・パルトローと人気女優の愛らしさを見せて好評を呼んだが、今回はドリュー・バリモアを抜擢。今回の作品も全米では、うける人にはうけているようだ。原作ニック・ホーンビィ(「ハイ・フィデリティ」「アバウト・ア・ボーイ」の原作者)は、アーヴィン・ウェルシュ(「トレインスポッティング」)と並び、イギリスで最も人気のある作家と言われる。「生涯のうち、妻を替えることはできても、応援するフットボールチームを替えることはできない」と言われるイギリスで、プレミアリーグで有名な“アーセナル”の低迷期を支えた熱狂的サポーターの、アーセナルと恋をめぐる哀しくも可笑しい物語を綴った彼の自伝的ベストセラー?。イギリスではコリン・ファース主演で「ぼくのプレミアライフ」として映画化され、今回はこれをメジャーリーグ、ボストンレッドソックスに置き換えて描かれる。先日レッドソックスファンからブーイングがあったとか。評価的には1位の「サハラ」よりも好調だ。

Story/高校教師のベン(ジミー・ファロン)は、チャーミングでユーモアがあり生徒にも慕われる、結婚相手として理想的なタイプ。やり手のビジネス・コンサルタント、リンゼイ(ドリュー・バリモア)と出会い、互いに運命の相手を見つけたと思いこむ。しかし、リンゼイは仕事中毒で、一方のベンは大ファンであるレッドソックスの快進撃に気を取られっぱなし。ついに2人の仲は危機的状況になってしまう。

Media Critic Rating = 57
IMDb  User  Rating = 66
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