疲れた心と身体を癒したい人におススメしたい曲がある—―。

Lionel Richie 「Just Go feat. Akon」

永遠のポップスター、ライオネル・リッチーの9枚目となる新作が先月リリースされた。その中からのタイトルトラックが、今回レコメンドする「Just Go」

ライオネル・リッチー。
70年代はThe Commodoresのボーカル兼サックスとして活躍、ソロ転向後もブラックミュージックの枠を超えたポップセンスで、80年代にはマイケル・ジャクソンと双璧をなすほどの人気だったという。(ちなみにアフリカ救済のキャンペーンソング「We Are The World」(by USA for Africa)はマイケルとライオネル2人による作詞作曲。)

そんなライオネルの3年ぶりの新作「Just Go」には、かつてポップスの黄金時代を築いた彼に敬意を表し、現在のミュージックシーンの最前線で活躍するアーティストが多数ゲスト参加している。中でも今回ピックアップしているナンバー「Just Go」は、いまやトップスターの仲間入りを果たしているR&BシンガーAkonをフィーチャー。そう、まさに世代を越えたコラボレーションなのだ。

前置きはこの位にして。

「Just Go」

印象的なビートから始まるこのナンバー。
人間に最も心地良く響くと言われている歩くテンポ

「キミをちょっと遠くへ連れ出してあげる。キミと僕しかいないどこか遠くへ。そこで、キミの抱えているストレスをすべて吹き飛ばしてあげよう。頭の中空っぽにしなよ。食事もベッドも用意してあげるからさ・・・」

こんなことがライオネルとAkonのなんとも優しい声に乗せて歌われている。
物腰が、実に柔らかい。
日々の生活に追われて歪な形になってしまった「私」の心を、大事そうにそっと手のひらに乗せてくれる。やがて強張っていた心はフーッと力が抜けていき、すべてを任せたい気持ちになる。しだいに「私」の心はまた元の丸みを帯びた形へと戻っていく・・・。
つまり「最高にリラックスしてる状態になれた」ってこと。

The Commodoresの「Easy」とAkonの「Don't Matter」が合わさったような、極上の思いやりラブソング。

仕事から帰った夜、ストレスフルな社会を抜け出して「Just Go」という名のふかふかの布団に潜り込んでみてはいかがだろう。
世代を越えたふたりの歌声が、あなたをどこまでもソフトに包み込んでくれるはず。

「さぁ、行こう――。」

「Just Go feat. Akon」/ Lionel Richie ↓
http://www.youtube.com/watch?v=-f94KnjLcOs