往年のリズムトラックが時を経て我々のジェネレーションにお目見え!

今回ご紹介するのはUK・マンチェスター出身の男女デュオ。

The Ting Tings

最初は「差し障りないパーティーパンクか・・」程度にしか聴いてなかったんだけど(関係者の皆様ごめんなさい(涙))ある曲を耳にしたとき、彼らの見方が180度変わった。

「Shut Up And Let Me Go」

この世代を超えた衝撃ナンバーに関しては後ほどお話するとして、まずは彼らのBiographyを少し見てみよう。

23歳のKatie Whiteと33歳のJules De Martinoの二人組→the Ting Tings。一風変わったユニット名の由来について、これはケイティが以前務めていたイギリスのデパートで一緒に働いていた中国人女性の名前で、「Ting」とは中国語で「聴」という意味らしい。「Ting Ting=聴いて!聴いて!」ということか。
2006年に地元マンチェスターのパーティ・シーンで火が付き、そのキュートかつクールなスタイルが瞬く間に口コミで広がり話題になる。まだインディーズだった2007年のグラストンベリーフェスに初登場、ゆるぎないパフォーマンスを見せるとその実力は本国イギリスを越えアメリカの耳にまで及び、世界のトップ・プロデューサー、リック・ルービンからは直々にラブコールが!イギリス・アメリカのそれぞれ2カ国と直接の原盤契約を結んだという前代未聞の脅威的な新人ユニット、それが・・・

ティン・ティンズ!!

6月に日本でリリースとなったデビューアルバムを何気なく一通り聴いてみた。すると・・・前述したナンバーとの衝撃的な出会いが待っていた!!
イントロからぐぐっと引き寄せられる。何なんだ、この高揚感は!?以前このブログにも書いた事があるが、最近のTommy1番のツボは「ベースライン」。そう、このベースラインが最高に魅力的だったのである!!それもそのはず、Tommyの大好きな2つの名曲のベースに酷似しているから!!初めてヒップホップのシングルとしてTop40入りしたという歴史的な79年の名曲Sugarhillgangの「Rappers Delight」Queenの「Another One Bites The Dust(地獄へ道づれ)」。そしてこの2曲の原点とも言えるのがChicの「Good Times」。まず「Rappers Delight」に関してはソウルラバーなら周知の通り、「Good Times」のベースラインをそのまま拝借している。著作権問題で当時Chicのベース、ナイル・ロジャースと争ったこともあるらしい。そして、もう1曲のQueenのナンバーはベースのジョン・ディーコンが作曲した2枚目のシングルということでやはりベースラインが特徴的なのだが、こちらも「Good Times」を盗作してるんじゃないかという騒ぎにまで発展。Queenの方に関しては真相は明らかではないが、いずれにせよ盗作の噂が流れたり、ヒップホップにリズムトラックを使われたりするほど、とにかくベースラインが秀逸な「Good Times」。そしてこのベースラインがジャンルを超え世代を超え、Ting Tingsのフィルターを通って今ここに帰って来たわけだ!!

以下、リリースされた順にYou Tubeをアップしたのでぜひ聴き比べてほしい。と同時にTing Tingsにも要注目。余計なものは削ぎ落とし、ドラムとベースのリズムケイティのクリアでパワフルな高音ボイスだけで勝負をかける潔さに脱帽。6月あたまに緊急来日したが、Summer Sonic 08で再来日するぞビックリマークビックリマーク最高にホットなステージになること必至・・・YOU CAN'T MISS IT!!!!!

「Good Times」/ Chic


「Rappers Delight」/ Sugarhill Gang


「Another One Bites The Dust」/ Queen


「Shut Up And Let Me Go」/ The Ting Tings