こんなに一枚のアルバムを何度も何度も繰り返し聴くのは正直久々かもしれない。
それほど今Tommyの中での超ヘビーローテーションなアルバムがこちらダウン音譜
「Radio 1 Established 1967」
UKの老舗ラジオ局BBC Radio 1が昨年2007年に開局40周年を迎えた。それを記念してリリースされたのがこのアルバム。ラジオ局が見つめてきた40年の音楽の軌跡・・・1967年から1年ずつその年にもっともヒットした(もしくはもっとも衝撃を与えた)楽曲を1曲セレクト。そう、1年につき1曲。1967年から2006年まで、計40曲。まず目を見張るのがその選曲のシブさ!!さっすがイギリス人は目の耳のつけどころが違う!さらにこのアルバムが素晴らしいのは、その40曲をただ引っ張ってきて収録したような『ありきたりコンピ』ではなく、全曲UKの若手アーティストにカバーさせている所。まずはその豪華な参加ミュージシャンたちをざっとご紹介しようキスマーク
青字は特に注目アーティストドキドキ
Kaiser Chiefs, The Fratellis, Amy Winehouse, Robbie Williams, The Streets, Sugababes, The Feeling, Foo Fighters, Kylie, KT Tunstall, Franz Ferdinand, The Raconteurs, Mika(feat.Armand Van Helden), Kasabian, Keane, McFly, James Morrison, Gossip, The Pigeon Detectives, Lily Allen, Stereophonics, Mutya Buena, Editors, Razorlight, Groove Armanda, Paolo Nutini, The Kooks, Mark Ronson,Calvin Harris, Klaxons, Just Jack, Natasha Bedingfield, The Twang, The Fray,Girls Aloud, Maximo Park, The View, Hard-Fi, The Enemy, Corinne Bailey Rae

UKロック好きの方なら、このリストを見ただけでCDに手が伸びるはずだ。現在のミュージックシーンを大いに盛り上げてくれている彼らが、ポリスやらエルトンジョンやらジミヘンやらの往年のヒットソングを立派に歌い上げてくれている。
その中でTommyの心のど真ん中に直球ストライクした曲が・・・こちらドクロビックリマークビックリマーク
(※()内はオリジナルアーティストドキドキ

★Robbie Williams 「Lola」(The Kinks)
アコースティックをジャカジャカかき鳴らしながら歌われるKinksの土臭い雰囲気はそのままにRobbieのセクシーボイスがそこに美しく重なっていく。途中で1~2回ほど曲展開はあるものの基本はAメロの繰り返し。ひたすら「ロロ~ロロ~ロ~ロ~ラ~♪♪」と気だるく歌ってるだけ。それなのにこうも引き込まれるのはなぜだろう・・・!?その魅力はやはり、オリジナル・ソングの持つブルージーな空気を一旦受け入れ、それをさりげなく自分流に表現し直すRobbieの器用さにあるのではないだろうか。どシンプルな曲をここまで歌いこなすあたりは流石である!!

☆Stereophonics「You Sexy Thing」(Hot Chocolate)
日本ではさほどヒットしなかったようだが、ファンクグループHot Chocolateのカバー。アコギ一本と絶妙なハモリで始まるアレンジには・・・シビれた。オリジナルよりもけっこうテンポダウンされ、曲終わりには熱いギターソロ!見事にロックチューンに変身。これ、オリジナルよりも格段に良いんじゃない??と思うのは私だけではないはず・・・。

★Keane「Under Pressure」(Queen & David Bowie
「え?これ・・・フレディの声じゃないの?」と思わず耳を疑ってしまうくらいQueenしてる!ほんと一曲聞き終わった後、拍手せずにはいられないほど素ン晴らしい歌唱力。Keaneよ、こんなに歌が抜群とは正直思っていなかったぞ!!オリジナルを忠実に再現しているという点ではダントツベスト1のナンバー。Queenファンのみなさんはマストでチェック!!

☆The Feeling「You're So Vain」(Carly Simon)
このカバー曲についてお話する前にThe Feelingについての面白い話をご紹介。5人(全員イケメン!?)はロンドンのカレッジで出会う。ある日、とある音楽誌に掲載されていた「フランスのアルプスでカバーバンドやりませんか?」という広告に応募。3ヶ月間雪山に住み込み、酔っぱらったスノーボーダー達相手に2時間のライブを週10回行った。3ヶ月後、彼らはこう心に誓ったという。「カバーバンドなんてもう2度とやるもんか!!」・・・。今回この曲のカバーを行うとき、フランス・アルプスの光景が蘇っただろうか(苦笑)しかし3ヶ月間みっちりカバーをしてきたことが今回多いに役立ったかもしれない。少々気だるいリズムビートから始まり、ピアノだけのパートで期待感を持たせ、そのまま軽快なサビへと我々を誘って行く。メロディやリズムの緩急が秀逸。自身の作品においても、とにかく美しいメロディと職人的なサウンドが評価されているThe Feeling。ちなみにこの苦いフランスでの経験の直後に書かれたナンバーが「ソーン」だそーん。

★Amy Winehouse「Cupid」(Johnny Cash)
おおっとぉぉ!きたよきたよ!お騒がせAmyちゃん、今度はレゲエに挑戦だぁ!
ってなわけで、レゲエです。アルバムにはオリジナルがJohnny Cashと記されているが、これはSam Cookeが1961年にレコーディングしたナンバー。多くのアーティストにカバーされている往年の名曲だが、レゲエバージョンが一般によく知られている。ソフトな耳障りの歌なのに、彼女の力強い歌声にも何故かピッタリマッチする。R&B, Soul, Rock, Reggaeなんでも来い!ねぇさん、 向かうところ敵なし!?

☆The Pegeon Detectives「The Power Of Love」
(Heuy Lewis & The News)

UKはリーズ出身の5人組。去年11月にはKaiser Chiefsのツアーサポートとしてライブ・パフォーマンスを行ったという注目の新人バンドが、この誰もが知っている曲のカバーに挑んだ。オリジナルの持つ独特の匂い=いかにも80’sな雰囲気はもちろん再現せず、代わりに「これが2000’sの音だ!」と言わんばかりのパワフルなサウンドで自信たっぷりとプレイしている。そのパフォーマンスたるや非常に頼もしく「これからのUKロック界をよろしく!」と声をかけたくなるほどだ。パンクなパワーオブラブ、ここにあり!!

・・・というわけで今回は選りすぐりの6曲をピックアップしたが、これはごくごくほんの一部。アルバムではこんな感じのすんばらしいカバーが全40曲も味わえちゃうわけであるアップ!!しばらくヘビーローテーションのセレクトからは外せない、tommy大ビックリマークビックリマークビックリマークプッシュのアルバム叫びドキドキドキドキぜひともご一聴あれクラッカーチョキドンッ