regina spektor

今回はちょっとしっとり大人な一枚をレコメンドキス

国籍はロシア、育ちはニューヨークのRegina Spektor(レジーナ・スペクター)の新作『Begin To Hope』。まずはじめてこの作品を聴いたとき、1曲目の「Fedility」に衝撃を受け、一発で彼女の持つ独特な世界に魅了されてしまった。ピアノのような、はたまたバイオリンの爪弾きのような音にレジーナの透き通る歌声がのったシンプルな歌。だけどなぜかとっても力強い。音はとっても柔らかいのに何度も聴いていくとそこに強くて硬いCore(芯)の存在を感じる。サビは今まで聴いたことがないメロディ展開とオペラ調のスタッカートを彷彿とさせる歌い方で、かなりユニーク。あぁ、新鮮なり。他の曲に至っても、例えば「Samson」ではまるでピアノと彼女が掛け合いで歌ってるようだ。歌声が消えてしまいそうなときはピアノの音がしっかりと鳴り響き、レジーナが語りかけるように歌うときはピアノは脇役に回り、彼女の声を陰ながら上手い具合に演出している。そうだ、ピアノはレジーナの最高のパートナー、よき理解者だ。2人のコンビネーションは絶妙(あえてピアノも「人」と数えたくなるぐらい生き生きとしている)。心に染み入る音楽というのは、こういう音をいうのかもしれない。そう感じずにはいられない作品。つのだ☆ひろが言ってたけど、音楽っていうのは「音を楽しむ」と書く通り、まずは楽しむのが大前提。彼女、存分に音と戯れてます。大推薦の一枚を、ぜひ(o^-')b

<プチ情報>

レジーナ・スペクターストロークスのヴォーカル、ジュリアン・カサブランカスと半年つきあっていたらしい。ちなみに今回の新作『Begin To Hope』はストロークスの最新作を手がけたデヴィッド・カーンが務めてるし、ストロークスのシングル「レプティリア」のB-Side「Modern Girls & Old Fashioned Men」に彼女自身参加したりしている。ストロークスと仲良しだったんだね~(^ε^)