●今耳で"ウェザー・リポート"を聴いてみた-1-
ウェザー・リポートは、ジャズ・フュージョン?
38年ぶりに本気でウェザー聴きをしてみよう

昨日、雨に打たれて、ちょっと風邪気味かも?んで、「ウェザー・リポートを、ちゃんと聴いてみよう!」という気になったのだ。気分的には『ヘヴィー・ウェザー 』だと思ってCD棚を探してみたがない!!
「そうか、ウェザー・リポートのCDはラファロに持っていったので、それからは買っていないぞ!」ということに気づいた。やっと見つけた『スウィートナイター』があったので、久しぶりに聴いてみました。
「あれ~、全然ジャズ・フュージョンじゃないじゃん!これ普通にジャズだよ」と思った。そうか、オイラのジャズとジャズ・フュージョンのガイドラインが、かなり変わったんだな!!(笑)。
'70年代リアルタイムにアルバムを買っていたオイラの、ウェザー・リポートのイメージが変わるぞ。
よし!5枚1,500円のウェザーセットもあることだし、ここは、ウェザー・リポート再入門だ!またまたウェザーのCDを揃えるぞ!と決めて行動開始。それ程、多くないので大丈夫だ~。

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Live in Hamburg 1971/Weather Report(Gonzo Distribution)
アマゾンで購入▶ Live in Hamburg 1971/Weather Report 2010年7月27日発売予定!
Weather Report: Joe Zawinul(key)Wayne Shorter(ss. ta)Miroslav Vitous(b, e-b)
Alphonse Mouzon(ds, vo)Dom Um Romao(perc)

1. Umbrellas
2. Orange Lady
3. Waterfall
4. Seventh Arrow
5. TH
6. Morning Lake
7. Improvised Medley - Including Dr Honoris Causa
TV show "Beat Club" Hamburg, German 1971

あれ~、タワーではもう売っていたぞ!早速ゲット。タイトルが『Live in Germany 1971』になっているけど。早速、観てみました。これは貴重な映像なので画像でも紹介。カメラで画面を撮影。
ウェザーの映像では、初期の一番古い映像ですね。後々、スーパーバンドに成って行く片鱗もありません(笑)。観客を入れないテレビ用の映像をスタジオで撮影。スタジオで集団フリーインプロビゼーションって感じ、音はいいです。1st.アルバムの『ウェザー・リポート』からの曲が中心ですが、パーカッションがアイアート・モレイラではなくドン・ウン・ロマンなので、モレイラはアルバムに参加しただけで、ライブには参加していないようです。
この頃は、ザヴィヌルもエレピとエフェクターのようなモノしか使っていないので、映像で見る限りエレクトリックな匂いは薄くシンプル。当時、このサウンドに賛否両論あったのかと思うと笑えます。かなりアコースティック!やはり、映像ってエライ!!ヴィトウスがウッドとエレベを持ち変えているのが必見!!あのクラシックな響きは弓弾きとサックスのユニゾンだったのね。ナルホド!!
この時代スタジオでは出来ても、ライブでは再現出来ない機材のギャップが大きかったんだよね。でも、ウェザーはちゃんと再現しています。実力の成せる技、ツーか機材多くないです(笑)。
オイラ?全然OK!です。観て良かったぁ~!!これが初期ウェザー・リポートのサウンドの秘密。

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ウェザー・リポート/ウェザー・リポート(1971/Columbia/Legacy)
アマゾンで購入▶ Weather Report
 
ウェザー・リポートの1st.アルバム、これはジャズです!!ジャズ・フュージョンではありません(笑)。スタジオで緻密に作られていますが、根本的には上記ライブ盤と同じテンション。ライブの方がエフェクターの微調整が難しいだけだと思う。黒くはないですが・・・オイラの好きなスピリチュアルジャズの雰囲気もありイイ感じ。ん~、ショーターとヴィトウスの快演ですね。ザヴィヌル控えめ!
きっと『リターン・トゥ・フォーエバー』も同じような楽器機材構成で作られたアルバムだと思うけど、チックの楽曲とECMサウンドの組合せがより軽く、ポップな感じがしたんのでしょう。モレイラがチックのところに行ったのは、このアルバムの出来も関係ありそうだ。
ポイントはヴィトウスのウッドベースはエフェクターを入れて、弓弾きでストリングスのような効果を出していること、今ならシンセでやるところですが、まだシンセは使っていない、みんなザヴィヌルがシンセを使っていると思っているけど、殆ど人力なアルバムです。映像を観てナットク、スバラシイ~!
是非、併せて『Live in Hamburg 1971』を観て貰いたい。このアルバムの良さが、またバージョンアップすると思うよ。全然エレクトリックではありませんね~。エレピとエフェクターの効果が大きいだけ。
さぁ、次はどのアルバムにしようかな?次回をお楽しみに。

●いっきさんのコメント
■これ聴きやすいですか?

『ウェザー・リポート』って聴きやすいですか?
私が言いたいのは「こういうものを聴いてみたらいかがですか?と言ったほうがいいんじゃないですか?」ということです。
ある意味押し売りでありお節介ですが必要だと思うわけです。
tommyさんが言いたいのはお節介が重いってことでしょ?
今はそういう風潮ですがそれってどうなんでしょうかね?
「好みで聴いてウェザー・リポートにたどりつけばいい。」じゃあ寂しいと思いませんか?
で、そういうお節介が存在するのがコミュニティーなのではないかと思います。
「自分で勝手に好みのものを聴けばいい。」ではコミュニティーなんてできないんじゃないですか?
それから、「聴きやすくないものが優れている。」なんて私言っていませんから。
聴きやすいものなんて進めなくても勝手にききますよ。
それだけではやっぱり何か変。
そんなことやっていると、日本の食べ物はカレーとハンバーグとラーメンだけになっちゃうんじゃないかと思います(笑)?
”食文化”って言葉ありますよね。
わざわざこんなこと言うのはアホらしいとは思いますが、言わなきゃならないのもわかる気がします。
ジャズも同じような状況だと思いますよ。

と、言いたい放題でした。m(_ _)m


◎今日のいっきさんは熱いす。ヤケドしそうだけど・・・コメントします(笑)。

>『ウェザー・リポート』って聴きやすいですか?

ん~、これは聴きやすかった。きっとヴィトウスがいるからだと思し、今回は映像の影響が大きかったと思います。アルバムが発売された時とは状況が違う。映像で何をやっているかが分かったし、特別変わったことをやっている分けではないと思った、あくまでも今の目と耳でね!これから再度聴いていくアルバムを、どう思うかは分からない。

>「好みで聴いてウェザー・リポートにたどりつけばいい。」じゃあ寂しいと思いませんか?
>で、そういうお節介が存在するのがコミュニティーなのではないかと思います。

でも、それじゃ変わらないのが今ある現実なんだから、それぞれ方法論を変えましょうよ(笑)。
余計なお世話はオイラも嫌いじゃないけど、それで何かが変わったのなら有効なのでは?
ジャズのマインドが変わる分けではないし。やり方を変えてみるのもジャズでしょう?
実際、ジャズ聴きは音楽聴いているだけなのに威圧感が強いと思うよ、クラシック聴きもね(笑)。
「そこまで知らないとジャズって聴けないものなのか~」ってね。入口で諦めている人も多いと思う。
ジャズを聴かない人に「ジャズ聴きたいんだけど」って言われて、つきあってタワーにCDを買いに行くようなものでいいと思うんだよね・・・音がないと始まらない。
この頃ネットのせいもあると思うけど、音楽なのに言葉が先行解説しているのが多いような気がする。
オイラは試聴用のヘッドホンを付けさせて、「これとこれとこれを聴いておいてね!」って言って、自分の好きなアルバムを探しに行くよ。側でいちいち説明はしない(笑)。
んで、30分後くらいに「何が良かった?」と聞いて、「次はこれとこれを聞いてね」と言って、その場を離れるよ。オイラにはそれがいちばんのジャズの入門方法だと思うんだよ。相手の好みも尊重して、つきあってあげるのが大切だと思う。自分自身が耳で選んだ1枚ツーのが大切じゃないかな。
今のジャズの聴かれ方が、すでにカレーとハンバーグとラーメンだけだとオイラは思うけど(笑)。

>聴きやすいものなんて進めなくても勝手にききますよ。

そうでもないと思うよ。生きていくのに音楽が大切なものじゃない時代だからね。
十代の頃から音楽に親しんだ人にはいいかもしれないけど。そうじゃない人が増えてきているんだよ。1年に1枚もCDを買わない人が、日本全国に何人いると思う?音楽を聴きましょうから始めないとダメなんだよ。きっと。
ん~、オイラは宣伝ブログだから、分かる人だけに発信するのはマズイと思うんだよね。
好きなジャズの熟成は、ジャズ友がいるからいいんだよ。それとは別な話しだよ(笑)。

●いっきさんのコメント
■なるほどです。

ご丁寧に説明下さりありがとうございます。
おっしゃりたいことはだいたいわかりました。
でも、基本的にブログを否定的に捉えている以上、ブロガーとしては同意できません。
文章全体のニュアンスからも、私には叱咤激励文と受け取れないので違和感があります。
ブログに拘らなければジャズを活性化させる色々な手段があるとは思います。
そういうことはそれぞれが自身の意思に従い実践すれば良いことです。
私はそれらについて色々言うつもりはありませんし、応援したいと思っています。

ジャズの現状についてはtommyさんがおっしゃることもわかりますが、それが正確に現状を言い当てているとも思いません。

『ウェザー・リポート』はtommyさんの今の耳では聴きやすいでしょうけれど、ジャズ初心者には聴きやすくないと思います。
質問の仕方が悪かったのですが、私はジャズ初心者にとって聴きやすいかどうかを質問したのです。
そして、ジャズ初心者に聴いてもらうにはどこに耳を傾ければ良いかを言葉で説明せざるを得まないんじゃないかと思っています。
ただ音楽を聴かせて放っておいても先はないと思います。
もちろん中には私みたいに(笑)人から何も言われなくても馴染んでしまう人はいるでしょう。でもそれって極少数でしょ?
それこそ「わかるまでたくさん聴け。」なんて方法論もいやですし。
本人が気に入ったところから聴いてもらってウェザーに辿り着くまで待つというのも悠長すぎます。
だから言葉での説明は必要だと思います。
で、私だってくどくど説明することには反対。
その辺りのサジ加減は私のブログのような感じということになります。

まっ、言いたいことはこんなところです(笑)。


◎あぁ、1st.アルバム『ウェザー・リポート』は、集団即興演奏がメインのアルバムですから、ジャズ入門者には厳しいと思います(笑)。ベースのヴィトウスが去った後のアルフォンソ・ジョンソン加入のアルバムからなら大丈夫でしょう。

>でも、基本的にブログを否定的に捉えている以上、ブロガーとしては同意できません。
>文章全体のニュアンスからも、私には叱咤激励文と受け取れないので違和感があります。

ジャズブロクの多くが"初心者向け”じゃないってことだけだよ。ある程度、聴いている人に向けて書いている分けで、初心者に「ジャズ聴こうよ!」っては、みんな言っていないんだよね。
すでに内容の殆どがマニアレベルになっている気がする。
先日、レコード会社のクラシック担当者と話していたら「別に無理して初心者に聴いて貰う必要はないんだよ。そういう音楽なんだから!」と言っていたのと重なっただけ。まぁ、正直と言えば正直だけど。
まぁ、オイラは怒ったけど・・・「そういう気持ちがファンを遠ざけるんだよ」ってね(笑)。
それ以前に、今の社会全体が音楽を楽しむゆとりがない気もするけどね。

オイラは2ウェイだと思うよ。マニアなコミュニケーションも大切だけど、ジャズの未来が聴く側にも責任があると考えるのなら、もっと新しく聴く人を増やしていくコミュニケーションも大切にするべきだと思う分けで、柔軟になる必要はあると思う。決してミュージシャンとの関係だけではないと思う。
みんなでもう少しジャズファンを増やす協力をしてもいいんじゃないかなと思うんだよね。
みんなは、それは面倒くさいと思っていて、マニアなコミュニケーションだけがブログを賑わしているんだよね。自分のジャズ座標としての役目は十分果たしていると思うけど・・・。
ブログでの解説もいいけど、なぜ「アマゾンのアルバムレビュー」には投稿しないのだろう?。せっかく書いているんだから、アマゾンにも投稿した方がいいのになぁ~って思うことがあるんだよ。
因みにオイラは時々スキャニングしたジャケット画像を投稿して貼り替えています(笑)。

オイラはブログはメディアだと思っている分けで、発信する以上は現状をどうにかしたい。
読んでくれる人がいてくれるのだから、楽しませてあげる責任はオイラにあると思うんだよね。

>ブログに拘らなければジャズを活性化させる色々な手段があるとは思います。

それが、あまりないから困っているんだと思うよ。ジャズメディア激減ですから。
最近、ユニオンも賑わっていないし・・・全体に気分が重いのよね(笑)。