今週の快楽ジャズ通信は
「クリフォード・ブラウン特集」
「高野 雲の快楽ジャズ通信~What Is This Thing Called Jazz?」
25歳の若さで夭逝した天才トランペッター、クリフォード・ブラウンの特集。クリフォード・ブラウンの活動期間は、たったの5年間。短すぎる生涯で、ジャズ界に大きな足跡をのこした天才トランペッターの名演を聴こう!!
●衛星デジタルラジオ 「ミュージックバード」
The Jazz Ch/10月17日(日)
毎週日曜 22:00~23:00
cross culture Ch/10月22日(木)
毎週木曜 23:00~24:00
●全国コミュニティFM52局
毎週土曜 20:00~20:55
聴きどころをポッドキャストでチェック!→ポッドキャスト
詳しくはコチラ→快楽ジャズ通信
*ブラウニーの話だよ!
ジャズ聴きには評価が高いブラウニー(クリフォード・ブラウン)だが、よくよく考えてみると、オイラはあまりブラウニーを聴かない。
これは、オイラがチャーリー・パーカーやバド・パウエルに持つ感覚と似ていると思うのだが、"凄いけど楽しくない”気持ちのせいだ。まぁ、そういう意味ではホントの凄さが分っていないとも云えるのだが(笑)、要はこの3人に共通するオイラの感覚は「ジャズクラブの外に連れ出してくれないジャズ」に尽きる(パウエルは時々連れ出してくれるが・・・)。
1~2曲ならいいのだが、全演奏が終わるまで彼らの音楽に付き合あわなければならない、しんどさがつきまとうのだ。硬い木のイスに座り、お尻がイタイのを我慢しながら聴いている自分を想像する(笑)。
チャーリー・パーカー、バド・パウエル、クリフォード・ブラウン・・・何度聴いても自分のモノにはならない天才たちの音楽は、オイラには究めて肌触りが悪い。凄いことは分ったけど・・・それからどうすればいいの?
A Night at Birdland, Vol.1/Art Blakey Quintet(1954/Blue Note)
A Night at Birdland, Vol.2/Art Blakey Quintet(1954/Blue Note)
The Best Of Max Roach And Clifford Brown In Concert!
(1954/GNP Crescendo)
Clifford Brown All Stars-Caravan-(1954/EmArcy)
Study in Brown/Clifford Brown and Max Roach (1955/EmArcy)
Clifford Brown Memorial Album(1953/Blue Note)
The Beginning and the End/Clifford Brown(1952/Sony Jazz)
Sarah Vaughan with Clifford Brown (1954/EmArcy)
Dinah Washington with Clifford Brown(1954/EmArcy)
愛聴盤にはなっていないが、オイラは上記のアルバムは持っていると思う。殆どは35年前に買ったレコードだ。突然、聴きたくなったりはしないブラウニーのアルバムだが、ヴォーカルもの3点だけは別格だ。『Dinah Washington with Clifford Brown』『Sarah Vaughan with Clifford Brown』『Helen Merrill with Clifford Brown』この3枚は手元において、いつでも聴けるようになっていないと落ち着かない。オイラにとってのブラウニーは"with Clifford Brown"で知られるヴォーカルのアルバムだけかも知れない。
これからパーカーやパウエルは、ベースを練習しているとアドリブを考えるために聴く機会が訪れるだろうが、ブラウニーは今後も縁がなさそうなので、トランペットを吹いているMacotoの課題にして貰うことにした(笑)。
↓YouTubeで聴いてみよう。
Clifford Brown & Max Roach Quintet-Cherokee
Clifford Brown-Easy Living
Clifford Brown-George's Dilemma
Wynton Marsalis-Cherokee
●雲さんからのコメント。
■外に連れ出してくれないジャズ
それは面白い意見ですね。
>「ジャズクラブの外に連れ出してくれないジャズ」
聴いた順番とか、世代の違いのせいかもしれませんが、私の場合、ブラウニーなんか、まさに屋外ジャズですよ。
とくに、ローチとやってる《ダフード》なんて、ジャズ喫茶や自宅でジメジメとコーヒーと煙草にまみれているには勿体ない演奏、これ聴くと、「よっしゃあ!」と気合いを入れて外に出たくなる優良起爆剤演奏の見本のようなものです。
ブラウニーじゃないけど、《ダフード》といえば、フィニアスの演奏にも同じような効果があり、やっぱり曲がいいからなのかな、「こんなとこでジッとしているオレはバカだ。何かやらなきゃ気が済まない!」という気分にさせてくれるんですよね。
そういえば、松本茜ちゃんもフィニアスの《ダフード》が大好きで、以前ゲストにいらしたときには、これを選曲してましたね。
ブラウニーの竹を割ったような明快で明るく張りのある元気な爽快ラッパは、私にとってはまさに屋外。パワーもあるし、音楽としての構成美も感じられるし、何かせずにはいられなくさせてくれる心の起爆剤ですね。
ま、すべてがそうだというわけではなく、ウィズ・ストリングスなんかは部屋でまったりのほうがいいんでしょうけど。
オイラねぇ、"Clifford Brown and Max Roach"ってビッグ・バンドのアレンジが色濃く残っているバンドだと思うんですよ。アンサンブルを聴いていて、かなりスコアがちゃんとしていたバンドだと思う。
はじめに聴いたアルバムが『The Best Of Max Roach And Clifford Brown In Concert』ということもあるけど、~『Study in Brown』を聴いていても、まとまって調和が取れていて破綻がない。
これは1954年のマックス・ローチのバンドが西海岸を拠点に活動していたことも関係あると思うのですが、どうも白人向けの黒人バンドだったような気がするんだよね。オイラが持っているアルバムって、L.A.のキャピトル・スタジオ録音が多いんだよ。これは”エマーシー・レーベル”のリリース・ポリシーを解明しなくてはならないと思うのですが( エマーシーはマーキュリー・レコードの子会社)、1954~1955年のブラウニーって、それ程黒くしていない気がする。白人が好きなジャズ?
雲さんの「屋外=西海岸」は、間違っていないと思う(笑)。オイラが思うのは、この管アンサンブル・アレンジではイメージが膨らまないツーことなのよ(笑)。マック・ローチ双頭コンボ以前を聴くといいのかも?あっ、それとドラムがリーダーじゃないヤツね。
「クリフォード・ブラウン特集」
「高野 雲の快楽ジャズ通信~What Is This Thing Called Jazz?」
25歳の若さで夭逝した天才トランペッター、クリフォード・ブラウンの特集。クリフォード・ブラウンの活動期間は、たったの5年間。短すぎる生涯で、ジャズ界に大きな足跡をのこした天才トランペッターの名演を聴こう!!
●衛星デジタルラジオ 「ミュージックバード」
The Jazz Ch/10月17日(日)
毎週日曜 22:00~23:00
cross culture Ch/10月22日(木)
毎週木曜 23:00~24:00
●全国コミュニティFM52局
毎週土曜 20:00~20:55
聴きどころをポッドキャストでチェック!→ポッドキャスト
詳しくはコチラ→快楽ジャズ通信
*ブラウニーの話だよ!
ジャズ聴きには評価が高いブラウニー(クリフォード・ブラウン)だが、よくよく考えてみると、オイラはあまりブラウニーを聴かない。
これは、オイラがチャーリー・パーカーやバド・パウエルに持つ感覚と似ていると思うのだが、"凄いけど楽しくない”気持ちのせいだ。まぁ、そういう意味ではホントの凄さが分っていないとも云えるのだが(笑)、要はこの3人に共通するオイラの感覚は「ジャズクラブの外に連れ出してくれないジャズ」に尽きる(パウエルは時々連れ出してくれるが・・・)。
1~2曲ならいいのだが、全演奏が終わるまで彼らの音楽に付き合あわなければならない、しんどさがつきまとうのだ。硬い木のイスに座り、お尻がイタイのを我慢しながら聴いている自分を想像する(笑)。
チャーリー・パーカー、バド・パウエル、クリフォード・ブラウン・・・何度聴いても自分のモノにはならない天才たちの音楽は、オイラには究めて肌触りが悪い。凄いことは分ったけど・・・それからどうすればいいの?
A Night at Birdland, Vol.1/Art Blakey Quintet(1954/Blue Note)
A Night at Birdland, Vol.2/Art Blakey Quintet(1954/Blue Note)
The Best Of Max Roach And Clifford Brown In Concert!
(1954/GNP Crescendo)
Clifford Brown All Stars-Caravan-(1954/EmArcy)
Study in Brown/Clifford Brown and Max Roach (1955/EmArcy)
Clifford Brown Memorial Album(1953/Blue Note)
The Beginning and the End/Clifford Brown(1952/Sony Jazz)
Sarah Vaughan with Clifford Brown (1954/EmArcy)
Dinah Washington with Clifford Brown(1954/EmArcy)
愛聴盤にはなっていないが、オイラは上記のアルバムは持っていると思う。殆どは35年前に買ったレコードだ。突然、聴きたくなったりはしないブラウニーのアルバムだが、ヴォーカルもの3点だけは別格だ。『Dinah Washington with Clifford Brown』『Sarah Vaughan with Clifford Brown』『Helen Merrill with Clifford Brown』この3枚は手元において、いつでも聴けるようになっていないと落ち着かない。オイラにとってのブラウニーは"with Clifford Brown"で知られるヴォーカルのアルバムだけかも知れない。
これからパーカーやパウエルは、ベースを練習しているとアドリブを考えるために聴く機会が訪れるだろうが、ブラウニーは今後も縁がなさそうなので、トランペットを吹いているMacotoの課題にして貰うことにした(笑)。
↓YouTubeで聴いてみよう。
Clifford Brown & Max Roach Quintet-Cherokee
Clifford Brown-Easy Living
Clifford Brown-George's Dilemma
Wynton Marsalis-Cherokee
●雲さんからのコメント。
■外に連れ出してくれないジャズ
それは面白い意見ですね。
>「ジャズクラブの外に連れ出してくれないジャズ」
聴いた順番とか、世代の違いのせいかもしれませんが、私の場合、ブラウニーなんか、まさに屋外ジャズですよ。
とくに、ローチとやってる《ダフード》なんて、ジャズ喫茶や自宅でジメジメとコーヒーと煙草にまみれているには勿体ない演奏、これ聴くと、「よっしゃあ!」と気合いを入れて外に出たくなる優良起爆剤演奏の見本のようなものです。
ブラウニーじゃないけど、《ダフード》といえば、フィニアスの演奏にも同じような効果があり、やっぱり曲がいいからなのかな、「こんなとこでジッとしているオレはバカだ。何かやらなきゃ気が済まない!」という気分にさせてくれるんですよね。
そういえば、松本茜ちゃんもフィニアスの《ダフード》が大好きで、以前ゲストにいらしたときには、これを選曲してましたね。
ブラウニーの竹を割ったような明快で明るく張りのある元気な爽快ラッパは、私にとってはまさに屋外。パワーもあるし、音楽としての構成美も感じられるし、何かせずにはいられなくさせてくれる心の起爆剤ですね。
ま、すべてがそうだというわけではなく、ウィズ・ストリングスなんかは部屋でまったりのほうがいいんでしょうけど。
オイラねぇ、"Clifford Brown and Max Roach"ってビッグ・バンドのアレンジが色濃く残っているバンドだと思うんですよ。アンサンブルを聴いていて、かなりスコアがちゃんとしていたバンドだと思う。
はじめに聴いたアルバムが『The Best Of Max Roach And Clifford Brown In Concert』ということもあるけど、~『Study in Brown』を聴いていても、まとまって調和が取れていて破綻がない。
これは1954年のマックス・ローチのバンドが西海岸を拠点に活動していたことも関係あると思うのですが、どうも白人向けの黒人バンドだったような気がするんだよね。オイラが持っているアルバムって、L.A.のキャピトル・スタジオ録音が多いんだよ。これは”エマーシー・レーベル”のリリース・ポリシーを解明しなくてはならないと思うのですが( エマーシーはマーキュリー・レコードの子会社)、1954~1955年のブラウニーって、それ程黒くしていない気がする。白人が好きなジャズ?
雲さんの「屋外=西海岸」は、間違っていないと思う(笑)。オイラが思うのは、この管アンサンブル・アレンジではイメージが膨らまないツーことなのよ(笑)。マック・ローチ双頭コンボ以前を聴くといいのかも?あっ、それとドラムがリーダーじゃないヤツね。