1966年7月のジョン・コルトレーン・カルテットの来日公演のスケジュールを調べた。コルトレーン研究家、藤岡靖洋さんがドラマーのラシッド・アリから譲ってもらった来日公演のスケジュール表の抜粋。
1966年7月、
J.コルトレーン・クインテット
日本公演日程

日程/開催都市/会場
10日(日)東京/サンケイホール
11日(月)東京/サンケイホール
12日(火)大阪/フェスティバルホール
13日(水)広島/広島市公会堂
14日(木)長崎/長崎市公会堂
15日(金)福岡/福岡市民会館
16日(土)京都/京都会館
      大阪/松竹座
17日(日)神戸/神戸国際会館
18日(月)東京/厚生年金大ホール
19日(火)東京/厚生年金大ホール
20日(水)大阪/フェスティバルホール
21日(木)静岡/静岡市公会堂
22日(金)東京/厚生年金大ホール
      東京/ビデオ・ホール
23日(土)名古屋/愛知文化講堂
24日(日)帰国
John Coltrane(ss,ts)Pharao Sanders(as,ts)
Alice Coltrane(p)Jimmy Garrison(b)Rashied Ali(ds)
これは凄い殺人的スケジュールだ!しかも、当時としてはフツーの昼夜2回公演なので気が遠くなる。また資料によると、ステージ終了後にライブハウスでのセッションも多数あったというので(これは遊びにライブハウスに行くのではなく、招聘元が意図的に地元の店と取っ払い出演契約をしたと思われる)、当時のコルトレーンが超アイドルグループ以上の人気であった事を示しているだけでなく、これはジャズの公演スケジュールとしては異常だ。
広島、長崎が公演の地に選ばれているのもコルトレーンらしい。7月16日の京都、大阪の昼夜移動2回公演というのは呆れてしまう。
1966年7月16日(土)
コルトレーンは京都にいた
そうだ京都行こう。

JR東海「そうだ京都行こう。」2004年秋/清水寺編
JR東海「そうだ京都行こう。」清水寺編

●tommyコレ特選盤/おひとりさまジャズ♪ (3)
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マイ・フェイヴァリット・シングス
ジョン・コルトレーン(1960/Atlantic)
ジョン・コルトレーン(ソプラノ・サックス、テナー・サックス)
マッコイ・タイナー(ピアノ)スティーヴ・デイヴィス(ベース)
エルヴィン・ジョーンズ(ドラム)

1. マイ・フェイヴァリット・シングス
2. エヴリタイム・ウィ・セイ・グッドバイ
3. サマータイム
4. バット・ノット・フォー・ミー
●アマゾンで「マイ・フェイヴァリット・シングス」を購入
◎愛や恋に疲れたら京都へ。しかも"秋の京都"がいいのです。秋の京都に間に合うように失恋はしましょう。まだの方はお早めに・・・(笑)。
JR東海の十数年に及ぶ「そうだ京都行こう。」キャンペーンで、アルバム・タイトルの曲《マイ・フェイヴァリット・シング》は、日本ではすっかり《そうだ京都行こう。》という偽タイトルで知られるようになりました。不朽の名作ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」の挿入歌です。
リチャード・ロジャースによってブロードウエイで上演されたのは1959年のこと。このアルバムの録音がその翌年であることから、 (ジュディー・アンドリュース主演で有名な映画は、このずっと後で1964年公開)つまりコルトレーンはブロードウエイでこのミュージカルを観に行ったということが考えられます。コルトレーンってミュージカル好き?
1960年10月の録音。ソプラノ・サックスで奏でられる《マイ・フェイヴァリット・シングス》は、コルトレーの代表曲。そして次の《エヴリタイム・ウィ・セイ・グッドバイ》を、しっとりと歌い上げたところでテナーに持ち替えて怒涛の《サマータイム》と《バット・ノット・フォー・ミー》へと続きます。
コルトレーンの演奏もいいのですが、ピアノのマッコイ・タイナーの快演もこのアルバムの魅力を増幅しています。ジャズのアドリブの重要性がちょっと分ったら、かなりジャズが気軽に楽しめるようになります。
このアルバムは休日の午後に聴きましょう。お洗濯が終わったら、ビールを飲みながら聴くといいかもしれません。もう京都には行かなくても大丈夫!!
因みに京都駅の新幹線ホームのチャイムは《マイ・フェイヴァリット・シングス》なのだろうか?今でも《祇園小唄》ならガッカリだ(笑)。
YouTube↓ あっ、エリック・ドルフィーも参加している。
John Coltrane-My Favorite Things-1961
John Coltrane-Every Time We Say Goodbye-1961
John Coltrane-I Want To Talk About You-1962
*それにしても、コルトレーンの日本公演のスケジュールはスゴイ!当時のコルトレーン人気は、今のジャズファンには想像もできないくらいの大きなパワーがあったんだね。このライブに足を運んだ人は、今は殆どが60才を過ぎていると考えると、まだジャズを聴いている人は何人くらいいるのだろうか?

●いっきさんからのコメント。
■ひどいスケジュールですね~。
コルトレーンは2週間お休みなしで働かされたってことですね。ひどい!(笑)
それにしても熱い時代だったんですね~。
この曲でジャズ・ワルツに目覚めた私です。

■言い忘れがありました。
《エブリタイム・ウィ・セイ・グッドバイ》を聴くと、「快楽ジャズ通信」のエンディング・トーク「今日の快楽ジャズ通信いかがでしたか?さて来週は・・・」が、雲さんの声で頭の中に浮かんできます(笑)。
なにしろ毎週1年間で52回も聴いたんですから、その刷り込み効果は絶大なものがあります。
今後一生、この曲を聴く度に雲さんのエンディング・トークが聴こえてくるんじゃないかと思います(笑)。


●雲さんからのコメント。
■私もです(笑)。
いっきさん
私も、ビル・エヴァンスのあの演奏と、コルトレーンの例の曲を聴くと、ひとりでに口が……(笑)。
好きな2曲を選んだつもりなんですが、客観的には聴けなくなってしまっています。もう元には戻れないでしょうね。
たぶん、リニューアルした2曲もそうなるのは時間の問題でしょうね(笑)。

それにしても、コルトレーンのスケジュールはすさまじいですね。

来てもらった以上はタダでは帰さん!みたいな意気込みがヒシヒシと伝わってきます(笑)。
このスケジュールがトレーンの寿命を縮めた!?


この頃の興業主や呼び屋さんって、殆どヤッチャン絡みだったのでは?
ジャズがお金になった時代なんですねぇ。

雨の日は、しっとり生演奏で過ごす
Tommy's Jazz Caf'e
店長ユタカの「スコット・ラファロ日記」(10/15)
オールドボーイズの大城さん(p)と喜納さん(cl)、若者代表で糸数くん(ds)。そして生バンド伴奏好きのヴォーカルのピーターがセッション。その生演奏を聴きながら、無線LANを利用して仕事をする"おひとりさま"の女性と寛ぎの読書で過ごすおじさま。(ユタカ)

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*ほんとに沖縄にはベーシストが少ないんだね。オイラが沖縄にいたら毎回弾いてあげるのに(笑)。軽いノリなら合わせてあげられると思うんだよね。あ~ぁ、ラファロ行きて~(笑)。by tommy