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​こんにちは。
やすよ(冨田恭代)です!
 

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以前、職場のある女性社員が

出勤時間になっても来ませんでした。

チームで進めていく業務だったので

1人抜けると結構大変で。

しかも職場の雰囲気は

黙々と話すことなくパソコンに向かって

業務をする雰囲気なので

同じフロアの社員同士あまり会話もありません。

だからみんながどこに住んでいるのかとか

何歳なのかとか社歴が何年なのかとか

それすら知りません。

そんな環境だから

お互いにプライベートなことを

聞いていいのかも迷います・・・

少しでも仕事に関係ない話をするときは

恐る恐る

仕事に関係ないことなんだけど・・・

と前置きして話すほどです。

だから彼女の欠勤の理由もわからないまま

必死に業務をこなすしかありませんでした。

そしたら次の日も休んでて・・・

そしたら、忌引きで休んでいることがわかりました。






次の日になっても、

そのまた次の日になっても

彼女は出勤することはなく、

2週間くらい経った頃

久々に彼女に会うことができました。

休みが長引いていたから

両親のどちらかなのか・・・

姉妹なのか・・・

色々考えては勝手に心配になり

何もしてあげられないのに

何かしてあげられることはないのかと

胸がザワザワしていました。

第一声、なんて声をかけようか

いつも通り普通にしたほうがいいのか

忌引きのことに少し触れたほうがいいのか

彼女が休んでいる間も考えていました。

久々に見る彼女は

普通に振る舞っているつもりだと思うけど

以前とは様子が違って・・・

顔がものすごく疲れていて、

落ち込んでいるのがすぐにわかりました。

色々考えた末に彼女にかけた言葉は

「おかえりなさい」

と、当たり障りのない言葉でした。

「戻ってきました」

と彼女はニコッと笑って返事をしてくれたけれど

いつもの元気はなくて・・・

彼女は人当たりが良くて話しやすくて、

結構強気な性格なんです。

いつもお菓子をボリボリ食べながら

仕事をしていたし。

トイレに行くと言って、

近くのコンビニに飲み物を買いに

行ったりもしていました。

ところがこの日から

仕事中にお菓子を食べることもなく、

静かにおとなしく仕事をしていました。

だから余計に心配になりました。

そして次の日も

彼女は元気がないままで。

他の周りの社員の人も、

彼女に気を使ってか

仕事の話しかしませんでした。

その日たまたま休憩中に

彼女とバッタリ会ったのです。

私は思い切って踏み込んでみようと

勇気を出して話しました。






「元気ですか?」

どこからどう見ても全然元気じゃない。

明らかに表情は暗いし落ち込んでいるのに。

なにやってるんだろう私は…

と思いながら話を繋げるのに必死。

とにかく話すきっかけが欲しかった。

にしても、

もっと気の利いた言葉をかけたかったです。

元気じゃない人に元気ですか?

ととんでもない会話から

話はどんどん膨らみ、彼女は色々話してくれました。

そしたら母親が突然亡くなってしまったと

打ち明けてくれました。






私の父も15年前突然亡くなったんです。

当時は悲しくて苦しくて辛くて

どうしようもありませんでした。

自分の親はいつまでも

元気で長生きしてくれるものだと

思い込んでいたから

現実を受け入れられませんでした。

毎日毎日、

これは夢なんじゃないかと思っていました。

周りの人に心配かけたくなくて

人前では泣いちゃダメだ。と思っていたし。

家族の前でさえ、

落ち込んでる姿を見せないように

気を張っていました。

だから一人になるとそのまま感情が溢れて。

毎晩寝る時布団の中で

声を押し殺して泣いていました。

出勤中、車を運転しながら

涙で前が見えなくなるくらい

毎日大泣きしていたことを思い出します。

泣いても泣いても

どれだけ涙を流しても毎日苦しくて辛かった。

けど、悲しさや苦しさや辛さは

時間が解決してくれました。

そんな話を彼女にしてたら、

彼女が泣き出してしまって

それを見て私も感情が溢れて

あの頃の情景が蘇って私まで泣いてしまったんです。

気持ちが痛いほどよくわかるから。

私は仕事が終わった後、

いつもなら一目散に職場から立ち去るけど

彼女のことが気になったので

一緒に話しながら駅まで歩きました。

そしたら今思っていることや、

状況を話してくれて・・・

私にできることは

こんなことくらいしかないけど

気持ちが楽になってくれるといいな

という願いがありました。

父が亡くなった時、

唯一気が紛れるところが職場だったんです。

仕事に集中してるから

他のことを考えることがなかったし

職場の人たちと

くだらないこと喋ったりできたから

悲しいことも少しの時間は

感じずにいられました。

だから彼女にもこの職場を

気を紛らわすための場所にしてくれたら

きっと少しは気が楽になるはずと思って、

休憩室であえて踏み込んで

話をしてみようと思ったんです。

そして次の日、

以前と比べて表情が明るくなって

笑顔で会話している彼女の姿が見えました。

その笑顔が見れて、

ホッと安心したし

ものすごく嬉しくなりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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