こんにちは。
やすよ（冨田恭代）です！
私は12年間ケータイショップの
販売員をしていました。
ケータイショップで働くまでは
これといってやりたいことが
ありませんでした。
高校卒業して、
周りが就職しているから
考える余地もなく就職して。
生活のため、欲しいものを買うために
週5日で働いて。
大体の人はそうやって生きていくと
思っていました。
仕事の楽しさや仕事へのやりがいを
考えたことはありませんでした。
ケータイショップを選んだのも
転職活動をしていて
たまたま見つけただけでした。
けど、起業しようと思えたのは
ケータイショップ販売員の
経験があったからなんです。
販売員をしていると
老若男女本当にいろんな人と関わります。
少なく見積もってもこれまでに
45,000人くらいのお客さんを
接客してきたと思います。
すごくいいお客さんだけだったら
よかったのですが、
理不尽なクレームを言ってくる人も
数えきれないほどいました。
言いたい放題言われたり、
バカにされたり、
殴り掛かられたりしたこともありました。
その度に、イライラするし
帰れ！って塩を撒いてやりたくなるけど
店員だから、会社の方針だから
もてなさなければいけなくて。
本当に苦しくて、悔しくて・・・
感情をどこにぶつけたらいいのかも
わからなくて・・・
勤務が終わった後、
抑えてた感情が込み上げて
一人で泣いたこともたくさんあります。
その頃から感じていたことは
みんないいお客さんだったらいいのに。
店員がお客さんを選べればいいのに。
同じ人同士なのに
なんでこんなに弱い立場なんだろう。
なんでもっと尊重し合えないんだろう。
どうにもできないけど
それでも働かなきゃいけない腹立たしさと
無力感と悲しさで
いつも胸の辺りがモヤモヤしていました。
勤めていた会社は転勤が多く
私もたくさんいろんな店舗を
経験してきました。
店舗ごと店長のやり方も様々でした。
そんな中ものすごく尊敬できる
店長にも出会いました。
先の先のことを考えて戦略を立てたり
スタッフの気持ちを汲み取ってくれたり
想像以上のことを考えて行動していた
初めて尊敬できた上司でした。
会社として
やらなければいけない数字、
売らなければいけない商材、
必ず提案しなければいけないオプション
いろんな課題が毎月あって
私たちはそれに取り組んでいました。
来店されたお客さんそれぞれ
使い方も全く違います。
その人に合った最善のプランも
店側はわかっているのに
必ず勧めなければいけない
プランやオプションがありました。
本当に自分がいいと思うものが
勧められなくて、
会社が取りたいものを
勧めなければいけない。
会社の方針に従うしかないから
本当にいいものを勧めているんだと
自分を洗脳させてやっていました。
なんだかやっていることが
お客さんを騙しているようで
お客さんが来るたびに
接客に入るのも苦痛になっていき
接客が嫌いになりました。
会社のやり方は好きではないけど
それでもやらないと
信頼している店長が叱られてしまう。
本当にもどかしい気持ちでした。
そんな中でも
お客さんが心から喜んでくれて、
またあなたにお願いしたい！と
指名制ではないけど
わざわざ出勤日に合わせて毎回指名してくれて、
いいお客さんに出会えた時は
本当に嬉しかったし楽しかったし
やっててよかったと唯一思える瞬間でした。
だからこそ、
本当にいいものを伝えたいし
そんなお客さんこそ
大事にしたいんです。
その経験があったから
起業したいと思いました。
自分が好きだと思えるお客さんと
関わっていきたいし、
私ができる何かで
心からいいと思っているものを伝えたい。
それで幸せになってもらえたら
私も幸せだ！
その思いもあって
自分でサービスを出してみよう
と思いました。
これまでの経験のおかげで実際に本当に
いいお客さん出会えました。
心からいいと思えるサービスで
お客さんたちが喜んでくれて私も嬉しくて。
こんな世界があるなんて
思ってもいませんでした。
望んでいた世界が実現できたのです。
販売員の経験があったから
私の理想の働き方という望みが生まれました。
その経験がなかったら、
望みすら生まれなかったかもしれません。
だからどんな経験も
全て必要なことだったんです。
辛い時は無駄な時間と思えるけど
全て意味があって
無駄じゃありませんでした。
我慢が大事という事ではなくて、
今感じている想いを
大事にして欲しいんです。
上手くいくこともあるけど
上手くいかないこともたくさんあって
何度も失敗して何度も立ち止まって、
もがいて、立ち上がれたら
少しずつ進んでみて・・・
そんなふうに過ごしていると
本当にこれでいいのか？
この選択間違っていないか？って
心の声が聞こえてきたりします。
だけどこれまでの人生
本当に無駄なことはありませんでした。
失敗したことも何もかも。
その瞬間感じていることを信じて
今まで生きてきた自分を信じて、
想いを大事にして
これからも挑戦し続けていきたいと
思っています。