午前9時半頃に、京王線「国領駅」の駅前広場に日光浴をしに行った。
広場前の横断歩道を渡ろうとして信号が変わるのを待っていたら、横断歩道の中間辺りの地面に何か白いものが落ちているのに気付いた。
近付いて見てみると、両手を上げてバンザイのかっこうをした可愛らしいクマの白いぬいぐるみだった。
このままでは歩行者に蹴飛ばされたり車に轢かれたりしてしまうだろうと思って拾い上げた。
そして横断歩道を渡り切ったところの縁石の際にそっと置いた。
落とし主が探しに来るかもしれない、と考えて。とても大切なぬいぐるみかもしれない、と考えて。
午後3時半過ぎに、「国領駅」前のスーパー『西友』に買い物に行った。
午前も渡った横断歩道を通り過ぎた。
ぬいぐるみは無くなっていた。
落とし主が探しに来て無事持ち帰ったのならいいな。
とても喜んでくれていたらいいな。
それなら、私が生きている意味があった、と思える。