2006年に放送されたTVアニメ『ゼーガペイン』の後日譚となる物語を描いた『ゼーガペインSTA』が今夏劇場公開される。
それに合わせて全国のローカル各局でTV版全26話が再放送されている。
東京のローカル局『TOKYO-MX』では昨年10月から放送が開始され先日終了した。
それを録画したものを視聴した。
最終回のエンドロール後のシーンについて考察する。
朽ちて植物に覆われた灯台が長い年月の経過を示している。
リザレクションシステムの完成に相当な時間を要したのであろう。
一人の女性の姿。
後ろ姿ではあるが「カミナギ・リョーコ」であると断定して間違いないだろう。
声は「カミナギ・リョーコ」その人のもの。
幻体だった体が肉体再現したのだろう。
エンドロール前のシーンでは一緒にいた「ソゴル・キョウ」の姿は無い。
おそらく既に死んでいるのだろう。
エンドロールの前後で100年程度の時間が経過しているものと思われる。
「カミナギ・リョーコ」は100年後の世界で、誰かと結ばれ子を宿したのだろう。
そして、「ソゴル・キョウ」との思い出の場所である舞浜の砂浜を訪れたのだろう、と考える。
「カミナギ・リョーコ」が、2本の草が入ったコップの水を飲むシーンは余計だと思う。
「あの草は何なのか?」「草を飲んでしまったのか?」という疑問や戸惑いが生じる意味不明な描写。
旧約聖書・イザヤ書の「こうして、彼らは水の中の草のように、流れのほとりの柳のように、生え育つ。」という一節を、生命の誕生を象徴する描写として無理やりねじ込んだのだろう。
これは監督の自己満足だ。
ねじ込んだのは脚本家かもしれないが、最終的な決定を下したのは監督だ。
自己満足自体を否定はしない。視聴者の理解を放置した自己満足が問題だ。
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