YouTubeでいろいろなギタリストの演奏を聴いている。

 

世界的に有名なギタリストの演奏も、アマチュアによる趣味の演奏も。

 

世界的に有名なギタリストの演奏をつまらなく感じて、アマチュアによる趣味の演奏に感心することもある。

 

「いいなぁ。」と感じる感性は人それぞれだし、世間では感性的なものとは別の技術的な部分が大きく評価されていたりもするのだろうから、そんな現象が私に起こるのは当然なのだろう。

 

ぶっちゃけ、「ギターの神様」と称されている「アンドレアス・セゴビア」の演奏はピンと来ない。

 

そんな中、「この人の音好きだな。」と思ったギタリストが一人いた。

 

渡辺範彦(わたなべ のりひこ)

1947年9月11日-2004年2月29日

 

 

多くの人は、彼の演奏を「音がこもっている。」「音が粒立っていない。」と感じるかもしれないが、私は以下のように感じる。

 

丸い音

やわらかい音

優しさを感じる音

表面が滑らかな質感の音

ふわっと浮かび上がるように鳴る音

 

また、多くの人は、「技術的に問題がある。」と思うだろう。

でも私にとってはそんなことどうでもよいと感じてしまうくらいの音色なのだ。

その音色を出す為に技術的なものが犠牲になっているのだと見るから。

 

そしてその音色から、渡辺範彦という人物の人間味を感じる。