妹には中学3年生と小学6年生の男の子がいる。

 

2人共、今週卒業式があるとのことだった。

 

 

「卒業」ということではないけれど、2022年4月から体験期間を含めて毎週水曜日に利用していた【生活訓練】の障害福祉サービスが今年の7月いっぱいで利用終了となる。

役所への申請が通れば延長できる可能性もあるのだが、基本的には利用は2年間と定められている。申請はせずに終えるつもり。

 

この【生活訓練】を利用する以前の私はほぼ引きこもり状態だった。

外出といえば、月1回の通院と歩いて5分ほどの近所のコンビニへの買い物のみ。

 

「今の状態を何とか変えたい。前に進みたい。」と思い、まず『社会福祉協議会』に相談の電話をした。現在の状況を伝え、「生活を変えたい。」という意志を伝えた。

その電話相談で『こころの健康支援センター』を紹介された。精神障害や心の病を抱えた人をサポートする施設。

さっそく『こころの健康支援センター』に相談の電話をして、後日職員2名との面談を行った。病気(うつ病)の経緯と生活状況と不安なことは何か?どんなことを希望しているか?などを伝えた。そうして【生活訓練】のサービスを勧められたのだが、すぐには利用する気になれなかった。迷いがあった。いや、<迷い>というか、<気力>が足りなかったのだと思う。約4か月間どうしようか考えたり考えなかったりして過ごした後にようやく利用する決心ができて、再び面談をして利用開始に至った。

 

【生活訓練】の利用を始めたことで外出の機会が増えた。バスに乗ることができるようになった。他の利用者さんたちや職員の方々という<他人>と関わる機会を得た。そして、他者とのコミュニケーションを楽しむことができるようになった。欠落していた「楽しい。」という感覚を様々なプログラムで感じる事が出来た。

週1回の【生活訓練】のサービス利用は、「うつ病」で気力を失っていた私にとってとても大きな意味を持っていた。

 

それが、あと5か月弱で終わる。

名残惜しい思いもあるが、更に前に進みたいという思いもある。

今は週4日の作業所通所を5日に増やすチャレンジを8月にスタートさせる為に、週1の【生活訓練】は終了しなければならない。

 

後になって、「いい時間を過ごしたな。」と懐かしく思い返すことができるように、残り5か月弱、精一杯前向きにサービスを利用したいと考えている。