2024/2/24

 

 

今自分は『カルカッシ・ギター教則本』の<第一部 初等科>冒頭に提示されている<アルペジオの練習>を日々の主な練習課題としている。

 

 

記載された22パターンのアルペジオは「カルカッシの骨子」「きわめて重要」と記されている。

これ等のアルペジオを速いテンポで弾きこなすことができるようになれば、様々な曲に対応できる右手指の稼働が身に付いているだろう。

 

また、リズムを崩さずスムーズに弾きこなすには、やわらかい指の動きが要求される。

それには、力まず十分に脱力した右手が必要になる。

この“脱力”は、演奏において、第一に<技術的>に必要なことなのだが、その後に必要となる<表現力>の部分でも重要になってくる。音の強弱や微妙なテンポの変化といった表情付けをするには、柔軟な指の動きと力加減が必要となるから。

 

あと1か月ちょっと、3月いっぱいはこのアルペジオ練習を徹底的に行うつもり。

そして4月以降は、アホみたいに速いテンポで弾くことを日々の練習の手始めに指慣らしで行っていくつもり。ギターを弾く限り永遠に。

 

 

YouTubeで【クラシックギター 練習】と検索してあれこれ動画を見てみた。

 

40代の女性で初心者の方が練習風景を継続的に投稿している動画があった。

練習を始めてから約1年が経過したものが最新の動画だったのだが、楽譜に熱心に書き込みをして、音の強弱やテンポの変化といった表情付けに腐心していた。

だが、右手が硬直してこわばっている状態で全く弾けていなかった。そんな状態で曲に取り組んでいた。表情付け以前の段階だった。<楽譜通りに指が動く>、という前提をクリアすることだけをまずは考えるべきだと感じた。

 

動画には、講師の男性からマンツーマンのレッスンを受けている様子が記録されていた。

たぶんこの講師はアルペジオの大切さを彼女に伝えていないのだろう。いや、理解していないのかもしれない。そしておそらく彼女はアルペジオの練習をしていない。

 

彼女を気の毒に思う。アルペジオの練習をして右手指の稼働を高めることが大事だと早く気付いて欲しい。とても真面目に熱心に練習に取り組んでいる様子だったから。