メガネアーカイブス09 立体視 | トミーのブログ

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昭和18年09月生まれのメガネ馬鹿爺が、思いつくままに写真と駄文を貼って参ります。下手・不器用・無粋・物好き・お人好し、だけど、真面目でめげない戦中派です。ブログ友のお仲間に入れて下さいな。

 二つある眼の片方は「利き眼」、もう片方は「利き目でない眼」なのです。

ご自分で調べてみましょう。
3㍍くらい先の、目の高さにある動かないものを指標として見ます。
両眼を開いたまま片手を伸ばして目標物を指差します。
指差した姿勢で手を動かさずに「右眼」を閉じます。
右眼を閉じて見たとき、指差した指と指標が離れてしまったら、右眼が利き目。
指と指標が合っていたら左が利き目です。

では、利き目さえ視力が良ければ十分ではないか?と思いますよね。
そう思われた方には次の実験をお願いしましょう。

今度は、目の高さの平らな台の上に鉛筆を立てます。
距離は目から30~40㌢程度にしましょう。
鉛筆の先を見つめながら鉛筆の上に指を運びます。この辺りと見当をつけ、指を下げます。
指は芯に触れましたよね。
今度はどちらかの片方の眼を閉じて少し(5㌢くらい)近付き、指を鉛筆の上に持って行き、位置が決まったらゆっくり指を下げます。
多分、芯には触れなかったと思います。


人の目は平面に6㌢前後離れて2つあります。
この2つの眼で目標物を見たとき、それぞれの眼と目標物とのなす角度の違いで距離を測っているのです(三角測量の方法)。
片眼ではこの計測が不十分なので距離を見誤ってしまうのです。
でも、眼帯をしていてもそんなに不自由がないのは、物のサイズや遠近法などで得た経験則に照らして見るからです。

▼両眼を使って見る機能を立体視と言います。
中型車以上と二種免許ではこの検査があります。
立体視と同じ意味で深視力・3D等の言葉があります。
両眼とも見えているのに立体視が苦手な方は、以下の理由が考えられます。
①左右の度の差が著しい(不同視)
②眼位の異常(斜位)。
③左右の眼に映る像の大きさが異なる(不等像視)。
の他にも色々あります。
②に該当する方は意外に多くいます。
③で悩む日本人は僅かですが、欧米人は不等像視が多く、像のサイズを変えるレンズが売られています。
いずれも経験豊富なメガネ店や眼科医にご相談下さい。