「孤笛のかなた」を読んで。 | FP独立奮闘記

FP独立奮闘記

FP関連のことから日常の些細なことまで綴っていきます。

 上橋菜穂子さんが書いた「孤笛のかなた」という本を読みました。呪者や霊狐が出てくる美しいファンタジーでした。

 

 

 話は川の領有権を巡って激しく憎み合う隣国同士とそれに関わる呪者やその使い魔たちの活躍を書いています。

 

 

 淡々とした感じで話が進み、やがて主人公の小夜の運命が分かります。その運命との戦いが見どころですね。

 

 

 正直言って私には物足りないところもありました。主人公が少女ということもあり、女性向けの小説なのかもしれません。

 

 

 登場人物たちの心理描写は丁寧なのですが、もっと呪術や魔法を使った戦いも見てみたかった。

 

 

 もしそれらの世界観が「指輪物語」のように確立されていたらきっと続編が読みたくなったでしょう。

 

 

 とは言っても読みやすい文章なのであまり読書が得意でない人も楽しく読めると思います。それでもやはり女性向けだと思います。