株主提案権の濫用につなげる取材だろうとは感じていましたが、

「否決前提の株主提案」や「個人的アピール」、「真剣味を欠く」とは本件に対する解像度が低すぎではないでしょうか。




否決前提の株主提案:国が1/3だから当たり前
NTTの株主構成は財務省が筆頭で約1/3。
否決されるのは当たり前であり、他の株主への働き掛けも必要性がありません。

本丸は
1.本件に対して取締役会でどのような議論がなされるか。(議事録請求で確認可能とさせる)

2.国・国会議員・株主に対して広く各種課題を認知させることで是正を促す。

3.株主に対して取締役の選任に選択肢を提供し、取締役には株主から選任されている自覚を与える。

また、この株主構成+白票は株主提案に反対ルールで約5%の賛成は十分な結果です。





個人的アピールなどではなく、
大儀ある問題提起です。





提案理由1.株主意思の適切な反映
記載はみなし投票に関する是正。

取材では、議決権行使におけるダークパターン(デザイン・デフォルト設定等で会社提案に有利な仕掛け)への問題提起を伝えています。

上場企業という社会の公器。
ましてや、1/3が実質国民の税金である会社の意思決定が歪められる可能性の指摘のどこが「個人的」なのか?



提案理由2:機関投資家と個人投資家のIR格差是正
記載はインサイダーに抵触する「重要情報」を広範囲にとらえ、機関投資家に限定したIR説明会の廃止。

M&Aや決算見込みなどの「重要情報」が「なぜか発行体の正式発表前」に記事化されることや
出来高急増、株価暴騰など多々あります。

個人投資家に不利な現状の是正、公平なディスクローズを求めるのが、なぜ「個人的」なのか?



提案理由3:経費の私的利用に関する調査
記載は会食や交通費の私的利用の調査。

上場企業では経営者の私的利用や財団法人への株式1円譲渡など資金使途に疑義がある事例が散見されています。

かつて、NTTではグループが経営する会員制レストラン「クラブノックス麻布」での接待問題が明らかとなっています。
当時は総務省への接待にばかり焦点が集まっていましたが、報告書を見る限り私的な利用が存在する可能性を感じています。

国民の税金が1/3入ってる企業の私的利用に関する調査のどこが「個人的」なのか



66万円の社外取締役講座でヘアメークやスタイリングを学んだ人々より、私の方がよほど真剣味があります。




本提案はNTT単体ではなく、社会の公器である約4000社の上場企業に共通する問題提起です。

NISA口座数は約1500万を突破し、国民の貴重な財産・老後の貴重な貯えである株式の価値を向上させることは大儀です。

私の株主提案の趣旨が「個人的」とする理由はどこにあるのか日経新聞として公式な回答を求めます。