4. モノづくりベンチャーの創業・育成支援について


欧米は概ね開業率が10%以上と新陳代謝が続く中、日本の開業率は約5.1%と停滞している。更に、業種別でみると、特に本県の主要産業でもある製造業は2.9%と情報通信業の15.6%や飲食・宿泊業7%、小売業4.8%と比較すると著しく低い現状があり、ボトルネックの一つには高額な設備投資や技術開発の問題がある。
私自身、投資ファンドの勤務時にいろんな業種のベンチャー企業を審査し、出資してきたが、製造業はやはり設備投資が重たい業種なので、創薬系バイオベンチャーと並び、投資しづらい業種であった。


しかし、この製造業について、CNCやレーザーカッター、3Dスキャナーや3Dプリンターなどの技術革新や低価格化、ITとの融合により、生産設備を持たなくても・個人でも・技術が無くても、製造業を起業できる環境が整備されつつある。オバマ大統領は3Dプリンターを全米1000の高校に配備する計画を打ち出すなど、IT革命に続く、製造業革命が起こるかもしれないと考える。


しかし、日本はモノづくりの国として、危機感を持つべきだ。日本の製造業の強みであった摺合せや金型製作といった技術はすたれ、モジュール化したパーツをどう組み合わせるかという点に今後は競争力が移る可能性もある。


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・モノづくりベンチャーの開業と支援の取り組み方針を伺う。


コメント
ベンチャーのスピード感や不確実性には行政は絶対についていけない。
自治体や外郭団体の運営ではなく、民間インキュベーションの誘致により機敏な運営推進。


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モノづくり系の民間インキュベーション施設の誘致を図り、製造業の支援を行うべきでは。