バブル時代の乱開発や会員権問題などで、あまり積極的な振興策が自治体として取りづらかった感もあるゴルフであるが、今回は新しい視点で見直したい。


 ゴルフは競技人口が830万人、市場規模は2兆円を超える国内スポーツで最大の産業ですが、国内市場は縮小傾向である。
 一方で、世界のゴルフ人口は5900万人であり、5~10%はゴルフ目的で海外旅行していると言われている。また、アジア地域は所得拡大とともにゴルフプレー人口が急拡大しています。中国はゴルフ人口200万人が2020年には2000万人と予想され、韓国もゴルフ目的の海外旅行者は約100万人から今後2倍程度まで拡大すると予想されている。


 日本はゴルフ場数で世界2位、更にこの兵庫県はゴルフ場数で国内2位。市街地アクセスも良好、神戸ビーフや日本酒などの食材資源や城崎や有馬温泉などゴルフに加えたコンビネーションの強みも有している。また、ゴルフ場利用税は約43億円と貴重な財源であり、18ホールあたり約20人を雇用するなど地域の財政や雇用にも好影響。


→質問

1.ゴルフツーリズムを推進すべきと考えるが、ご所見を伺う。
2.北海道ゴルフ協会を視察した際に、アジアゴルフツーリズムコンベンションの開催候補地として日本の可能性があると聞き、国際ゴルフツアーオペレーターのピーター会長とお会いした。MICEという観点、ゴルフツーリズムの振興、ファムトリップという様々な観点から効果が期待できるので、招致すべきと考えるが、ご所見を伺う。



コメント:
昨年、ニッケ所有のゴルフ場が廃止され、メガソーラーに転換した。
他にも大手ゴルフ場での業態転換の検討はいくつか進んでいる様子。
一見すると、環境汚染や金持ち道楽のゴルフ場が無くなっていいじゃないかという考えもあるかもしれない。一方で、地域の雇用がゼロになり、固定資産税やゴルフ場利用税など大幅に税収が落ち込むことを考えると、ゴルフ場の撤退にもデメリットがあり、振興策の必然性も指摘する。 
これまでの、未来志向で新しい視点でゴルフ場の在り方を考えてほしい。