2.コンテンツツーリズムの強化


 昨年の本会議で、コンテンツツーリズムの強化について提言を行った。
あれから、1年が経過し、平清盛の低迷と黒田官兵衛の大河ドラマ決定に一喜一憂する状況が続いた。ここで申し上げたいのは、コンテンツは得てして当たるも八卦ということで、特定のコンテンツに期待を集中させるのではなく、幅広いコンテンツを呼び込む仕組み作りが重要だということだ。


 コンテンツツーリズムの可能性は今後更に膨らむと考える。政府は、平成24年度補正予算で、映像コンテンツのローカライズコスト事業で新規123億円が計上された。つまり、国内コンテンツの誘致は国内観光客に加えて、コンテンツの海外輸出の促進により、インバウンドにも資する蓋然性が高まっており、更なる費用対効果の向上が期待できる。


 しかしながら、現状はロケ誘致に対する補助制度の貧弱さと日本ほど映画撮影が困難な国はないと言われるほど様々な法規制が指摘されている。
札幌市によるコンテンツ特区の承認や秋田県によるロケ支援金制度など競合の都道府県では前向きなチャレンジがある中で、兵庫県のこの一年間の動きは停滞していると言わざるを得ない。


→質問
1.コンテンツツーリズムの強化策について、県の取り組みについて伺いたい。


コメント:
コンテンツツーリズムには二つの機能が期待できる。
①これまで観光資源ではなかったものが、コンテンツの舞台となることで観光資源化されるもの。西宮市の涼宮ハルヒの聖地巡礼
また、認知不足や魅力的なストーリーが無かったものが、マスメディアにより強化され、観光資源化するもの。映画「あなたへ」の竹田城。
コンテンツツーリズムを活用して、観光資源をゼロから作る。観光資源をブラッシュアップするという観点で、推進していただきたい。