優秀な人間は要らない? | こぐーの我楽多日記

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雨にも負けて、風にも負ける。東に行って迷走し、西に戻って混乱する。ヽ(´Д`;)ノアゥア...

安全教育に行ってたよぉ。

いつもと反対側の岸壁(フェリー岸壁の方)だったから、あれれ?船がいないぞ?って思っちゃった。

船がどこにいるか見れるアプリを入れてるんで、あ~反対かぁ、ってすぐわかったけどね。

このFindshipっていうアプリ、豪気なことに無料ですよぉ。

Windyっていう気象が見れるアプリもめっちゃ便利でこれまた無料。

 

うちのスタッフが内部監査を開始しましたぁ。

いつもこぐがやってるやつね。

今回はこぐは、監査員の監査もしたよ。Ψ(`∀´)Ψケケケ

ん~、30~45点くらいかなぁ。まだまだ道は遠いな。うむ。

画像見てわかる通り、監査される乗組員のほうが貫禄あるもんねぇ。(笑)

 

 

こぐは監査の都合関係なしに安全教育やったよ。

今回のテーマは、「優秀な人間は要らない」。

 

どういうことかっていうと、ものすごく優秀な人が一人いて、普通の人が一人いて、

ちょっとどうなの?っていう人が一人いたとするじゃん?

この3人ができる仕事は、ものすごく優秀な人の能力を最大としたキャパシティになるわけね。

が、もし普通の人でも、同じレベルの人が3人いたとしたら、

その人たちは、情報共有、経験、協力をうまく使いこなせれば、

ものすごく優秀な人がいるチームより大きなキャパシティの仕事ができることになるっていう話だよ。

 

こんな感じの概念になるよ。

 

ものすごく優秀な人も、普通の人、そうでもない人と、

同じように情報共有や協力ができれば、もっと大きな円を描ける(キャパシティになる)んじゃないの?って思いがちだけど、

各々レベルが違う人ってのは、かなり協力というのが難しいし(そもそもレベルが違うので)、

ものすごく優秀な人ってのは、得てして自己主義(自分基準)ってことが多いから、ほぼそれは期待できないのね。

 

それから先日の不幸な事故の話を教訓に、何をすべきか?って話もした。

こぐが話すというより、君だったらどうする?って各自に考えさせたわけね。

何度もガス検知をすべきだった、とか、一人落ちた時点で救出に行ってはいけない(2次災害を起こしてはいけない)とか、

防毒マスクを付けて作業すべきだったとか、そもそも降りるときには安全帯を付けるべきだ、とか。

乗組員たちが、その現場のことに捉われてるみたいだったんで、

じゃ、会社は、こういう時のために、危急対応手順書を作っていたんだろうか?

また、手順書があったとして、会社はそれを用いて作業員たちを教育していたんだか楼か?

あるいは、今回の事故の際に、作業員たちはそれを順守していたんだろうか?って問いかけてみたよ。

みんな、あ~、そっかぁ、なるほどっていってたけどね。

 

ここでこぐがいいたかったのは、こぐたちも安全管理手順書ってのが作ってあって、

危急の場合はそれに沿って行動することって決まりになってるんだけど、

ホントに突発的に事故が発生した場合(事故って突発的に発生するもんだよね)、

果たして、その手順書を思い出して、その通り行動できるか?おそらく100%遵守することはできないだろう、っていうのが一般常識よね。

だからこそ、日頃危急対応訓練ってのをやるわけなんだけども。

 

ということで、その危急対応訓練をどのようにやるか?ってところまで話を広げたよ。

例えば先日別の船で、総員退船訓練(船が沈むようなとき)の時には、各自の持ち物ってのが決まってるんだけど、

君は何を持って行くことになってる?って聞いたら、はい、信号旗を持って行きますって答えた。手順書通りの答えで、外国船舶管理官(PSC)なら、これでOK出すと思う。

こぐは、そうだよね、で、その信号旗はどこにあるの?って聞いたの。

彼、答えられなかったよ。普段の訓練の時に持ち出してないからなんだよね。

 

別の乗組員にも聞いてみた、君は何を持って行くの?

はい、水と食料です。

OK、じゃ、その水、どうやって持って行くの?バケツに入れて持って行くの?

え・・・、ポリタンクとか・・?

で、そのポリタンクどこにあるの?船沈みそうなときに蛇口から水ちゃんと出るだろうか?いや、そもそも水汲んでる余裕あるの?

これまた、答えられなかったよ。

つまり、知ってる、でも、実際には何も備えてない、ってことなのよ。それじゃ折角の安全手順書があっても、書類のための書類になっちゃうわけ。そんなものならないほうがいい。

これ、船に限った話じゃないよ、東南海地震が必ず起こるっていわれてることは誰でも知ってる。

でも、じゃあ、その時のために、ちゃんと備えてるか?って問われたら、さて、どうだろう?大丈夫かな?

 

まあ、そんな感じで話をしたよ。

 

神妙な面持ちの乗組員。≧∇≦ブハハハハハ

まあ、硬くなることはないんだな。日頃の意識が大事だねって話なわけで。

あと、優秀が求められるのではなく、協調が大事だよって話なわけで。

 

こぐの話のあとに、内部監査の予定とか説明してたけど、監査やるスタッフやりにくそうだったわぁ。(((*≧艸≦)ププ 

こぐが、横でニヤニヤ見てるからねぇ。(・∀・)ニヤニヤ

 

とまあ、そんな感じでしたぁ。スタッフは船内泊して監査続けてる、と思うよ。

さて今日は、こぐは来週の出張準備だな。

酔いどれは、こぐが持って帰ってきた「すおう」の木を煎じて飲んだみたい。

おおうっ、ホントにすっごい色の割に、何の味も臭いもせん・・・ってさ。(笑)