傘が壊れました。
昨朝の雨はすごかったですもんね。
神戸に来てから骨が折れて、何度か修理してだましだまし使ってました。
構造が複雑な骨なんで、完全には直せないんです。
昨日は骨がプランプランになってたんで、ん?って思って見たら、
柄との接続部が2本破断していました。
もう寿命だったんでしょうね。
しょうがないから捨てるかな?って思ったんですが、
開いてる時に支障はないし、もうちょっと様子見ようかなって思い直しました。
10年、15年くらい前でしょうか?
ある日同居人が、おっとうに傘を買ってあげると最寄り駅にあるデパートで買ってくれた傘なんです。
誕生日でもクリスマスでもないのに、なんで今?って思いましたが、
いつも適当な傘を差していたから、見かねたのかもしれません。
そういえばその頃、元居た会社の親分に、
男は君くらいの年齢になったら、着る物や持ち物には気を付けるべきだといわれたこともありました。
人は中身だとは思いますが、社会的地位だとかとは別に、
キッチリした身だしなみでいるべきだと。清潔感も大事ともいわれました。
なるほどなぁと思って、以来気を付けるようにしています。
昔、担任の教授に、「商船士官たるもの紳士たれ」っていわれたことを思い出しました。
昨年末、元町のパブで飲んでた帰りに手袋を失くしました。
これは20年くらい前に母親がくれた手袋でした。
ブランド物でもなく、何の変哲もない手袋ですけれど、
丈夫で、風を通さず、タフなので(タフに使ってしまってたので)、ずっと使っていた手袋でした。
翌日探しに行ったのですが、見つかりませんでした。
道端に手袋が片方落ちてるのをよく見かけますけど、
あの仲間になってしまったのかもしれません。
今は片割れになってしまった手袋ですが、何か捨てる気になれずそのままとってあります。
これから先、そう遠くないうちに断捨離っていうのを始めなければならない日が来るのでしょうけれど、
こういう風に、捨てられない物が増えてゆきます。
自宅にも、人にもらったものだけでなく、どこかで拾ったものも含めて、
他人が見たら、なんだこれ?って思うようなものがたくさん本棚に置いてあります。
時折それをふっと見返すときに、あ、これあの時のだったよな、って思いだします。
もしかして捨てられないのは、その物ではなく、
その物をくれた人の気持ちだとか、
その物と一緒に過ごした時間なのかもしれません。
