
船内もまだまだ作業をしていて使えないんで、
事務所で最初の港(シンガポール)までの航海計画を立案する航海士と、
燃料積込計算をする機関士たち。
その他の部員さんは、この部屋にいるときは比較的暇なのよね。

その代わり、こういう船用品や予備品の積み込みでは本領発揮。
いわゆる肉体労働が主のブルーカラーだわ。この画像に写ってるのはほんの一部。
実際にはこの十数倍の量を積み込んだよ。
航海士や機関士は、今度はインベントリー(品目/数量)チェックをしなきゃいけない。
士官ってのはホント休めないの。ホワイトカラーといいつつブラックな業種だわ。

欧州風の船橋にて。
航海計器の説明を受けているところ。
各船によって積み込まれている航海計器は違うからね。
やっぱり若い航海士は電子機器に強いな。
年配の船長さんたちは、用語からして理解に苦しんでるもんね。

もちろん食料も積込む。
こぐの指示は目安として1.5か月分。ブラジル航路なんかだと3か月分を積ませるけどね。
食料金は一人1日7.5ドル、約900円。それで調味料や油も含むわけだから、
コックさんは料理ができるだけじゃなくて、材料管理もできる人じゃなきゃいけないんだな。

就航間近になったので神父さんにお祈りを捧げてもらった。
日本の船だと神主さんが来るんだけどね。神棚もあるし。
お祓いの意味もあるな。この船、完成までに二人死んだから。
みんなで賛美歌歌って、聖水付けてもらって、おしまい。
後で乗組員は神父さんと食事に行ったみたい。
こぐはさっさとホテルに帰って事務処理してましたとさ。笑