満室 | こぐーの我楽多日記

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雨にも負けて、風にも負ける。東に行って迷走し、西に戻って混乱する。ヽ(´Д`;)ノアゥア...

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これもあまりみんなは知らないかもしれないんだけど、
船はどんだけ大きくても小さくても、乗組員の人数はほぼ一緒なのね。
外航船(国内だけの内航船に対して、海外に行く船をこういうのね)の場合、およそ20人。


船長、航海士3名、機関長、機関士3名、ここまでが士官。
甲板長、甲板員3名、甲板手、機関員3名、機関手2名、司厨長、給仕、これらが部員、以上20名ってとこかな。
これに、時々、士官候補生を乗せる。
日本だと練習船で実習するけど、彼らの国は一般商船で、
将来はその会社の士官候補として現場で実習するんだな。そのほうが身になることも多いと思うわ。


昔と違って、船医がいないだけじゃなく、通信士もいないし、事務士もいない。厨房も2名だけだからね。
こぐが初めて乗ったころは25名くらい乗ってたかな。もっと昔は40名近い時代もあったらしい。
結局商船の近代化で、何でも機械化されたからなんだね。


ところで、20名しか普段いない船だから、部屋も限られている。
大体25室くらいしかない。乗組員の部屋のほかに、病室、スペアルーム、船主室なんかだな。
だから、乗組員の交代があるときは結構大変だ。
一度に交代する人数はマックスで10人(乗組員の半数)くらい。
士官は、優先的に部屋がもらえるけれど、部員は相部屋(でも、もちろんベッドはひとつしかない)か、
ひどいと食堂とか、廊下で寝ることになる。
でもまもなく帰国できるうれしさからか、文句をいってるのは聞いたことがないけど。(((*≧艸≦)ププ


今回もそういう状況だった。
ただでさえ部屋がないのに、こぐが乗り組んだもんだから、
かわいそうに心太的に押し出される乗組員が出る始末。
もともとこぐの泊まった部屋は、士官候補生の部屋だったみたいで、
彼は自分は交代する(下船する)分けでもないのに、食堂のソファーに移らされてた。


あ、神経質の人は船で寝れないかも。
カバーやシーツは変えてくれるけど、布団も枕も一緒だからな。まあ旅館も一緒か?
下手すると、そのベッドで前に乗組員が死にましたけど、何か?みたいなこともあるからな。
(病院なんか、みんなそうなんだろうけど、だれも文句言わないな?)
こぐは頭だけは気になるんで、汗拭きタオルを着替えと一緒に持ち歩いてて、
それで枕を巻いて寝てるわ。
発電機が回ってるから夜中でも振動と音がするし、重油の臭いがするし、正直快適じゃないかも。
でも、なんか気楽なんだよね、家より船のほうが。
あ、うるさい人がいないからだな?≧∇≦ブハハハハハ