
先日の監査の最中に、最近の海賊対策についての話が出た。
どうもあまり実情には明るくないみたいなのね。ちょっと意外だったけど。
今はソマリア沖より西アフリカの海賊が跳梁しているんだな。
ソマリアにはこの国の自衛艦もエスコートに行ってるけど、
もしエスコートしている船が攻撃されても、拡声器で大音量を流すくらいしかできないですよね、
っていう話をしたら、うちの外人スタッフたちがびっくりしてたんで、それにびっくりした。(@_@;)
知らなかったの?みたいな。
日本の会社が動かしている船でも、ほとんどの船は外国籍で、当然主権はその国にある。
海賊等に対しては特別に、
もし公海上である船が攻撃を受けたら周辺国がその国の法律で対応できるっていう決まりがあるらしいんだけど、
その場合、日本は専守防衛も集団的自衛権も認められていないから、やっぱり相手を攻撃できないんだな。
まあ、実際にことが起こったらどうなるのかわからないけど、
せいぜい体当たりするくらいしかできないってことかな。
あんまり、こういうことって知られてないのかな?
最近言われてるのは、仮に北朝鮮が韓国を攻撃したとして、
米軍が韓国を支援する攻撃をしようとしたとしても、日本にある基地からは出撃できない、っていうことね、日本の同意なしにはね。
つまり、日本にいる米軍は日本を守るために駐留しているので、
(建前としては同盟国を守るため、本音は自国の防波堤を守るためってところかな?)
日本が攻撃を受けたときしか反撃できないっていうことになってるわけなのね。
もちろん、日本政府がNOっていうことは0に等しいだろうけどさ。
前にも書いたけど、湾岸戦争のペルシャ湾に就航していたこぐは、
下船したときホント中学の同級生の安穏とした様を見て唖然としたもんだったけど、
どうも蚊帳の外っていうか、対岸の火事っていうか、この国は平和でいいねってことだけが強調されて、
みんながぼ~っとしちゃってるように見えるけどね。
それで、いいのかなぁ。もっと自分の国の立場ってのを知っておくべきじゃないのかなぁ、
って思う今日この頃だわ。