
いつのことだか覚えてないけど、
なんとなく記憶の片隅にある言葉。
こぐちゃん、こぐちゃん、という呼び声だ。
こぐばあちゃんかもしれないし、こぐ母かもしれない。
誰に呼ばれていたのか、どこで呼ばれていたのかもわからない。
でも、その雰囲気というか、感覚は、しっかり残っている。
それは、とても自分を安心させてくれる。
かつては少年だったこぐも、いつのまにか(残念だけど(((*≧艸≦)ププ )おじさんになった。
自転車の補助を取られてうまく乗れなかったときや、
自動販売機の下になけなしの100円玉を落としてしまって取れなくなったときのように、
助けてくれる父親がそばにいるわけではないし、
なにより、大丈夫よ、こぐちゃん、といってくれる母親がそばにいるわけでもない。
きついときでも、弱音を吐けるわけもなく、一方きつい思いをしている子供や、
自分のスタッフたちを助けてやらなきゃならない。
そんなこぐでも、やっぱり人間なんで、
不安になることもあるし、失敗したぁ~!Σ(゚д゚lll)ガーンということもある。
そんなとき、心の中で、だいじょうぶよ、こぐちゃん、とつぶやいてみると、
なんでだか、おっしゃ、もうちょっとがんばってみるか!という気持ちになる。
もしかしたら、あの呼び声は、魔法の声なのかもしれない。
いつのことだか、覚えてないけど、
ふと、そんなことを思った。