
船に乗り込んで、最初に目に映ったのがこの光景。
なんじゃこりゃぁ~!?なのだ。
どこだここはぁ~!?っていいたくなるのだ。
沖荷役なんで、荷役人夫たちがいるのはわかるけど、
家族もろとも乗り込んできているのだな。子供までいる。学校には行かないのか?
まあ、ホントは学校にも行けないような、貧しい家なんだろうけどな。
鍋釜にプロパン、ハンモック、その他家財道具一式、
全て積み込んで、船の一角にテント村を作ってるのだ。
しかも荷役が、ゆ~~~っくりなうえ、
スコールのたびに中止するもんだから(貨物が麦なので濡れちゃうとダメなのね)、
暇になると男は賭けごとをしている。
もしくは寝ている。これは女も一緒で、なにしろ寝てばっかだ。

死体袋かと思ったわ、ホント。
うちの乗組員が働いている横で、ずっと寝ている。
乗組員は荷役がなくても、船のメンテナンスがあるから常に働いているわけね。
たしかに、ちょっと動くとたちまち汗でびっしょりになる暑さなんで、
昼間に働くのは、効率が良くないのかもしれないけど。
そういえば、夜になると、やけに元気に動き回ってたな。
女どもは、即席屋台を作って、カラオケ流して、乗組員を誘ってたもんな。(((*≧艸≦)ププ

規則では、甲板上でプロパンなんか使っちゃいけない(作業以外は火気厳禁のはず)んだけど、
そんなのかんけぇねぇ~とばかりに、何でもやってくれるのだ。とほほ。
テレビで見た、アフリカ駐留米軍の通信基地の隣で煮炊きする現地人のような、
ハイテク機械の隣で、網で魚を焼く人たち、なのだな。
日本でいうと昭和20年代の光景か?

船尾の救命艇の下に、洗濯物を干してる。
良く見たらわかると思うけど、女どもの下着もそのまま干してある。
もっとも、タナカっていうなんだか白い粉を顔中に塗りたくった人たちなんで、
奴らが転がって寝てようが、下着が干してあろうが、ま~ったく何とも感じない。
もしかしたら、こぐよりかなり若いのかもしれないけど、な~んとも思わない。
ってか、そこにいたら邪魔なんですけどぉ、って思うだけだ。≧∇≦ブハハハハハ
左右のドラムは、係留策のドラムなんだけど、
ロープが盗まれちゃうと困るから、しまってあるのね。
手前のドラム缶は、ごみ分別の缶。海はホントごみ捨てが厳しいよ。
今年1月1日からは、紙とか残飯さえも、そのまま捨てちゃいけないことになったからね。
そういえば人夫の中に、一人もとインテリがいて(酒の飲み過ぎて身を崩したらしい)、
俺も日本人だ、70年前ならな、なんていってた。
ん~、厳密にいうと72年前ね、っていってあげたけど。こぐは嫌なやつなのだ。Ψ(`∀´)Ψケケケ
ほとんどの現地の人間は英語喋れないから、こぐが片言のタイ語を話す。
こうやって、あっちこっちの言葉を覚えてきたんだな。
仕事の合間に、こういう人らと話するのも、ちょっと面白いんだわ。
さて、食いものはどうしているのか?
それは、また明日に続く。≧∇≦ブハハハハハ