被災した船の救助に行くんだわ。うちの船じゃないんだけどさ。
船を修理するにしても、荷物を降ろさなきゃいけないからね。
いま日本で一番著名な場所のそばってことになるんだろうか。
その場所について、賛否両論がいろいろ出てるね。まあ、今は反対論が強いか。
こぐは別に賛成/推進派でも反対/廃止派でもないんだけど、強いて言えば追及派かな。
何をやるにしても、きっちり追及して確認してやるべき、って思ってんの。
安全でなければならないという思いを、安全であると説明してきた人には、責任があるなやっぱり。
けどね、議論は大事だと思うんだけど、
その場にいない人の発言より、その場の人の発言を優先すべきだとも思うのね。
ちょっと違うけど、20年前、こぐはペルシャ湾にいた。
日本ではイラクパッシングが起きてたけど、現場にいたこぐは、もっと強くそれを感じたよ。
こうやって現場そばに行くことになって思うのは、
でも、それを言ってるあなたたちは、あったかい布団で寝てるし、見てるのはテレビの画面だよね、
ってことなのね。
くどいようだけど、こぐはどっち派でもないのよ。
けど、有名なセリフのように、事件は現場で起きてんだよね。
そこの人にこそ、意見を聴くべきだと思うわ。
やっぱり安全なんてない！だからいらない！のか、
ずっとそれを共存してきた！今これがなくなったら生活できない！のか。
エコをいう人には、聞きたいんだけど、
火力発電で生じるフォグエミッション/エアポルーションについては、どう考えてるんだろうか？
化石燃料がいつかは無くなることについては？
安全性をいう人には、聞きたいんだけど、
世界で一番安全な乗り物はロケットで、二番目は飛行機というのは有名だけど、
やっぱり、事故があったら大惨事になるから、ロケット/宇宙開発も止めるべきだろうか？
それとも、ロケットの場合の被害は精々数人、これの場合は数十万人に及ぶのだから、
トリアージとしても別問題なのだ、ということなんだろうか？
つまり人の命には軽重がある、ということなんだろうか？
責任問題は、きっちり最後に取ってもらわなきゃならないと思う。
補償問題ももちろんだね。
当然、賛成、反対も大いに議論しなきゃならないと思う、その際には。
これ、トカゲのしっぽ切りみたいに企業だけを切ったら、それこそこの国の人は、
政治家を一切信用しなくなるだろうね。
けど、今やらなきゃならないのは、それを制御することだよね。
各々の立場は置いて、どんどん知恵を出し合って、対応していかなきゃならないと思うんだわ。
こぐとしては、今ここで、賛成だとか反対だとかということをいってる場合ではない、と、
現場（そばだけど）に赴く一人の人間として思ってるわけなのよ。