
馬鹿な奴だ、って思った。うちの子は、そんなことはしない、とも思った。
でも、そのあとふと考えた。馬鹿なやつだ、としか思わない自分ってどうなんだろう?
かって、親がいろいろうるさかったから、家を出ようとした自分はいなかったか?
大人はどうせ分かっちゃいない、と思った自分はいなかったか?
子どもを甘やかすつもりはない。
子どもと対等に接する考えもない。
子どもは、完成された人間ではないのだから。
でも、話を聞く姿は、いつも見せてなきゃいけないのかもしれないな。
それに、完成されてない大人ってのも最近多くないか?
夫婦の確執が取りざたされた記事がある。
子どもに対する考え方も異なると。
自分は一生懸命やっていたけど、相手は理解しなかったと。
そんなことないだろー、世の中いろんな夫婦がいるんだねと思った反面、
じゃあ、うちはどうなの?って思った。
興味がないからと、相手の話を流し続けた自分はいなかったか?
ちょっと機嫌が悪かったからと、邪険に接した自分はいなかったか?
自分は絶対に正しいと、相手に同調するフリをしつつも上から見てなかったか?
明治時代の家長は絶対権限を持っていた。
その代わり全責任も負っていた。
男女平等だとは思わない。明らかに違うことだって多い。
所詮他人だから、相手の本当の気持ちは分からない。
でもやっぱり、分かろうとしなきゃいけないのかな。
分かるために、聞かなきゃいけないのかな。
家族作るの簡単かもしれないけど、
家族を築くのは難しいってことを忘れちゃいけないのかもしれないな。
朝、新聞を読みながら、ふと思った。
横で同居人は、ダイエットの豆乳飲みながらチラシ見て騒いでいたけど。