
ハイキングとか、海辺で遊ぶのに最適かもね。
この時期になると思い出すんだけどさ、15年位前のことだったかな。
こぐは、英語習ってるけど、こぐ母もかなり前から習ってるのね。
趣味みたいなもんだね。実際には使わないんだから。
当時こぐ母が習っていた先生はアメリカ人の若い女性で、
時々一緒に食事に行ったりしてたみたいだけど、こぐは、どうも外人のおおらかさというか、
悪くいえばずぼらなところがある人だなって思ってたのよ。
とある日、バーベキューをやるから一緒にって話になって、
こぐは関係ないんだけど、こぐ母がららりんと一緒においでというので、ついて行ったわけ。
もしかしたら、日頃こぐたちのことを話してたのかもしれないな。
うちの息子がもうすぐ結婚するんです、とかさ。
ところが、そのバーベキューサイトに着いたものの、どこを探しても先生いないのよ。
今と違って携帯もそれほど普及してなかったし、連絡も取れないわけ。
1時間以上探したかな、それでも先生は見つからなかった。
こぐ達も、バーベキュー当てにしてたんで、すっかりおなか減っちゃってさ、
こぐ母は、ごめんね、ごめんね、といいながら、これで二人でご飯でも食べに行ってって、1万円くれたわ。
自分はもうちょっと回りを探してみるからって。
どうも、その1万円をくれたのが、気にかかってね。こぐ母は、申し訳ないと思ったんだろうけど、
こぐは、その先生に対するいらだたしさで、なんともいえない気持ちだった。
それに、こぐ母が、どんな気持ちで、これくれたのかな、って思ってさ。
ともあれ、何か二人で食べたんだろうけど、何を食べたのかは全く思い出せないや。
ただ、あの日のこぐ母の申し訳なさそうな顔を思い出すばかりだよ。
ついでに、後で聞いたら、何日も前にバーベキュー中止になってたのに、先生から連絡なかったらしいんだよね。
でもって、その先生、そのままその英会話教室からもいなくなったらしいよ。