
ええ、出張中のことを書こうと思っていたのですが、
開発中のことで、書いてはいけない、そうなのです。
ああ、なんということでしょう。
まさか、そんなものが待っているとは、誰もわからなかったのです。
聖ヴァレンタインディと呼ばれる日なのでした。
妻と2人の幼子が、主の帰宅を待ちつつ、作ってくれていたのです。
妹は、残っていたカカオマスの粉を、
その母に断って味わってみたのでした。
もちろんおいしいわけがありません。
その幼子は、湯を沸かし、その粉に加えたのです。
それが、まるで美味になる秘密でもあるかのように。
しかしモンピーと呼ばれるその幼子の思惑は、
悲しいことに実を結ばなかったのでありました。
思い余った幼子は、すべて無理やり飲み干してしまったのです。
そして一言、こう悲痛な叫びを残したのです。
「もう二度とココアなんか飲まない」と・・・。
ええ、それは、ココアとは似ても似つかないはずなのでありました。
全く砂糖が加えられてなかったのですから・・・。
今回は、横溝正史風に書いてみたのです。