
病気も怪我も、どっちにしても船の場合は、そばに病院があるわけじゃないから、
いろいろ大変なんだよね。
ある乗組員は、重たい鉄の扉が、急に閉まったために、
指を挟んで、画像のように指先が取れちゃったの。
けど、これは、本人の責任が大きいわな。
船では、そういうところに決して手を置いてはいけないって、
しつこく教えられてるからね。
別の乗組員は、急に高熱を発したと思ったらマラリアだわ。
そんで、今日はまた、これまた別の乗組員が原因不明の腹痛だって連絡が来たわ。
陸のそばを走っているときなら、いざとなれば入港っていう手段もあるけど、
大洋のど真ん中なんかだと困るんだよね。
こないだは、急遽モルジブに入れたしね。
そういうときのために、無線医療ってのもあるんだよ。
船員保険病院が、症状なんかを聞いて、アドバイスをしてくれるの。
こぐたちも、いざというときの為に、処方をしたり、注射したり縫ったりっていう免許は持ってるんだけどね。
やっぱりプロじゃないからね。
前述の彼も、たいしたことなければいいんだけど・・・