
もしも家が火事になったら、消防車が来てくれるよね。
だけど、それは陸の上での話でさ、海の上では来てくれないんだよね。
車が壊れたときには、JAFが助けに来てくれるよね。
最近では、ボートなんかで海に出ていて故障なんかがあったときはBANっていう、海のJAF版ができたけど、大きな船じゃ無理だわ。
そういうときは、もう保安庁のお世話になるしかないね。日本のそばなら。
ってことで、船乗りさんは何かあったときのために、いろんな講習を受けて資格を持ってんのね。
例えば、病人やけが人が出たとするでしょ、注射したり、傷口を縫ったりっていう講習も受けてんの。こぐも昔やったわ。
ビタミン剤を注射したり、実際に人を縫うわけにいかないから、こんにゃくで練習したね。
でもって、消防実習がまた、大変なんだわ。
東京湾の沖合いにある、第二海保って人工島でやるんだけどね。
どうしてそんなところでやるかっていうと、黒煙が上がったり、爆発したりするからね、危ないからなんだと思うよ。
いろんな訓練があるんだけど、
消火ホースって、ほんとに水出してると、勢いで振り回されそうになるくらい大変なんだよね。真っ暗な部屋の中に煙充満させて、そのなかを時間を決めて通り抜けたりとかも、すごい苦しいし。
今度、船乗る子の講習を予約してて、ふと昔のことを思い出したんで、チラッと書いてみたよ。
最初にやること:「まず、大声をだして、みなに知らせましょう!」