路線バス乗務日記【2015年09月11日(金)】 | バス運転士の“公私混同”&“本音と建前”日記

バス運転士の“公私混同”&“本音と建前”日記

地球1周分の距離を『約2年』という歳月をかけて路線バスで走る運転士である富蔵(とみぞう)が“公と私を混同して綴った物”を記事として公開させていただいております。

深夜明け

常連さん親子がご乗車になりました
富蔵が入社した時には既に乗られていて今も乗り続けていただいている親子(母と娘)が乗られました。富蔵の入社当時は間違い無く小学生だった娘さんは今ではセーラー服を着ていて中学生か高校生になっています。僻地を起点として二つ目のバス停から乗られて終点の某駅か一つ前のバス停で降りられるのですがとても感じの良い親子なのです。乗車時には親子揃ってこんな富蔵なんぞに「お願いします。」と声を掛けてくださり降車時には「ありがとうございました。」声を掛けてくださるのです。今でもふと思い出す事が有ります。独車(※どくしゃ=指導員が同乗せずに一人で乗務するという意味)して間もない頃、起点某所は定刻で発車したものの駅へ向かうにつれて多客になり遅延が生じる。焦る気持ちと事故は起こせないという気持ちで必死でハンドルを握る。車内はお客様が前ドアまでギッシリ乗られていて終点某駅まで乗られるお客様は少なく一つ前のバス停でほとんどのお客様が降りられるのですが、停車して駐車ブレーキを引いて前後のドアを開けると車内から大勢のお客様が吐き出されていくのを見ながら「ここまでこんなに大勢のお客様をお乗せして無事故で来たんだ。」と安堵感を感じた瞬間に親子揃って「ありがとうございました。」には上手く言えないのですが癒されたものでした。

富蔵が公休日に某駅から程近いスーパーで買い物をしている時にお母さんに気付かれた事もあります(笑)。話し掛けられはしませんでしたが明らかに富蔵の方を何度も見ていました(笑)。富蔵は声を掛けたかったのですが「はぁ?」なんてなったら洒落にならないのでやめておきました(笑)。

乗務中の出来事というより回想話になってしまいましたねσ(^_^;)
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