路線バス乗務日記【2015年08月28日(金)】 | バス運転士の“公私混同”&“本音と建前”日記

バス運転士の“公私混同”&“本音と建前”日記

地球1周分の距離を『約2年』という歳月をかけて路線バスで走る運転士である富蔵(とみぞう)が“公と私を混同して綴った物”を記事として公開させていただいております。

~視覚障害者のお客様~
某駅で乗り場へ着けて発車時刻を待っているとJR東日本の駅員さん(女性)に付き添われて白い杖(白杖・はくじょう)をついた視覚障害者のお客様(男性)が来られました。ICカードをタッチする際に場所が少しズレていたので「もう少し右です。」と口頭にてご案内しました。降車停留所で縁石ギリギリまで寄せる心の準備をする都合上「どちらまで行かれますか?」と尋ねると「◯◯◯です。」と言われました。バスベイが有るし縁石が真っ直ぐで寄せやすい停留所だったので良かったです。「車内は空いていますか?」「優先席は空いていますか?」と聞かれたのでおそらく全盲であると思われます。器用に白い杖を使って座席に着かれました。お客様が降車される当該停留所に到着した際に富蔵はエンジンを停止させて運転席から離れてお客様が座っていた優先席へと向かい、お手伝いをさせていただこうと思って声を掛けた次の瞬間、降車口までお迎えに来られていた方がお手伝いをするとの事で運転席へ戻りました。お手伝いは出来ませんでしたが発車した後にその二人の方を見るとお迎えに来られていた方が富蔵に向かって手を挙げてくださったので気持ち的に救われました。“白杖”についての知識を深める為にインターネットで調べたところ〈杖の色で視覚の度合いが分かれている〉と以前聞いた事が有ったのですがそれは誤りのようでした。
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~“3H”に注意していたのに…~
これをご覧になられている方は“3H”という言葉をご存知ですか?自らの乏しい知識をひけらかすつもりは毛頭無いですがウィキペディアを引用して解説をさせていただきます。

《ここからウィキペディアより引用》
“3H”とは…人間が作業を行う際、ミスや失敗を起こしやすい状況を簡潔にまとめた標語。以下の三種の作業または状況のことを指す。
・初めて(はじめて、Hajimete) ー 初めてやる作業
・久しぶり(ひさしぶり、Hisashiburi) ー 久しぶりに行う作業
・変更(へんこう、Henkou) ー 手順や方法が変更された作業
これらの作業においては、普段に比べ特にミスや失敗が発生しやすく、そこから事故や怪我といった災害につながることも多い。そのため3Hにあたる作業を行う際は、十分注意して取り掛かる必要がある。
《ここまでウィキペディアより引用》

上記を今日の自らの仕事に当てはめると…久しぶりの路線に乗務でした。かなり久しぶりであるという認識が有ったので某所で乗務員交代をするのですが乗務員交代までの間、時間が有ったので前回の乗務日を調べてみると今年の4月17日で実に4ヶ月以上ぶりでした∑(゚Д゚)
乗務員交代を終えてすぐの一周目で起点某所から一つ目の停留所を通過して左折する交差点の先頭で信号待ちをしていたら運転席の窓をノックする音が聞こえたので見ると警察官でした∑(゚Д゚)窓を開けると警察官からかなりの小声で「左のブレーキランプが切れてるよ!」と指摘されてしまいましたσ(^_^;)取り敢えずお礼を述べましたが内心では心臓バクバクでしたよσ(^_^;)制動灯の球切れは整備不良で下手したら違反切符を切られてしまう案件ですからね(´Д` )終点某駅に到着後、営業所に警察官から制動灯が球切れなのを指摘されたと話した上で予備勤務者に新しい電球を持って来てもらうか車交(車両交換)をするように依頼しました。対応を検討すると言われてからしばらくして営業所の操車担当から某駅にて車交を実施するとの連絡が入りました。車交するまでの間、後続車に対して気まずい事この上なし(´Д` )終点某駅に到着するとバスを持ってきてくれていていざ交換しようとしたら保護棒(運転席にある仕切りの棒)の脱着レバーが外れていて跨がらなければ脱出不可能な状態になりました(>_<)もう、踏んだり蹴ったり状態でしたよ(>_<)その他にも運行上で様々な事が有ってかなり疲れた乗務でした(´Д` )
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↑走ってきたであろう警察官のイメージ

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↑この写真の下部の銀の棒が“保護棒’’です。
さすが言わずと知れた(?)天下の関◯バス!制帽がペチャンコに潰されているのが素敵です❤︎(マニアックな視点)


嗚呼、今日は特に疲れたぁ(´Д` )