乗務日記【2011年03月11日】 | バス運転士の“公私混同”&“本音と建前”日記

バス運転士の“公私混同”&“本音と建前”日記

地球1周分の距離を『約2年』という歳月をかけて路線バスで走る運転士である富蔵(とみぞう)が“公と私を混同して綴った物”を記事として公開させていただいております。

■乗務年月日及び曜日
2011年03月11日(金)
■天候

■本日走行距離
89.1km
■本年累積走行距離
4053.2km
■道路混雑状況
全く動かない状況が長時間にわたって続く
■車内混雑状況
乗せきれずに満員通過をせざるをえない状況が長時間にわたって続く
■乗務車両型式
①PKG-RA274KAN
②KL-HR1JNEE
■車両状況
異状無し
■運行状況(早出庫及び入庫遅れや増減回等)
増便対応
■遺失物の有無
無し
■勤務
本務+増務
■出庫(乗務員交代)時刻
5:42
■入庫(乗務員交代)時刻
26:00
※出庫(乗務員交代)時刻から入庫(乗務員交代)時刻までの間には中休が最大で二回含まれている場合がございます。また、乗務の他に予備勤務として車庫整理や増便対応や車検回送やバス停清掃等をしている場合もございます。
■中休の回数
1回
■自己採点
悪☆★☆☆☆良

■表題
拘束時間が20時間!
■本文
◇1本目
某駅へ回送出庫。
1周目の往路では通勤通学ラッシュ時間帯前だったので良好な運行となりました。終点某駅での巻きも確保出来ました。復路では通勤通学ラッシュ時間帯に入りお客様も他車も増えてきました。前半で遅れが発生し中盤に差し掛かる頃には戻り、あと一歩というところで断続的な渋滞にハマってしまい終点某駅に着いた時には既に折り返しの発車時間を過ぎていました。お客様をお乗せ次第の発車と思いましたが長蛇の列でトグロを巻いている。みるみるうちに発車時間が過ぎていきます。待機要員だった先輩が「トイレ大丈夫?見ておくから行ってきなよ!」と言ってくれたのでお言葉に甘えてトイレに行ってから出発しました。
2周目は片道1時間ほどかかる長距離。途中で車内トラブル寸前の出来事が有りました。男性が男性に「今日は冷えますねぇ」と話し掛けて無視したのか聞き流したのかは分かりませんが何度も「今日は冷えますねぇ」と連呼するのが聞こえました。そうこうしているうち「いい加減に静かにしてくださいよ!」と怒鳴る声が聞こえてきて慌てました。少ししたら話し掛けていた男性が運転席まで来て今度は富蔵に話し掛けてきました。「ねぇ!運転士さん!4列目に座っている人が僕と話してくれないんです!客として気分が悪いです!どう思いますか?」と意味不明な事を言われたので返答に困りやっとの思いで「何とも言えないです」と返すと何も言わずに座り降りて行きました。後半で取り戻しに成功して終点某駅では何とか若干ながらも巻きを確保出来ました。
ここらは系統が変わり区間便に化けました。終点某所では10分程度の巻きが確保出来たので一服。復路の頃は道路も車内も空いて順調な運行となりました。
ここでまた系統が変わり行先は初めての所でした。教習資料を読んで再確認に努めたおかげでバス停を見落とす事無く運行出来ました。
某所で乗務員交代。
燃料計で確認すると残量が半分ぐらいのところを指していたので交代相手に引き継ぎました。交代相手も最後は交代との事でガス欠にならなければ良いのだが…最悪は車交だなと思いながら社用車で入庫しました。

~1時間22分の中休~
本来であれは11:38に上がりでしたが朝、操車から予備勤務として居残り増務を頼まれたので13:00まで中休となりました。

◇増務
13:00から車庫内で車庫整理や予備勤務者と雑談をしていました。喫煙所で一服していると地震が。物凄く揺れて怖かったです。地震の影響で運休する路線も有り操車から某駅へ行って待機してほしいと言われたので事務員を乗せて急行。駅ロータリーは電車に乗る人がバスで行こうと長蛇の列。何人もの人にどこどこに行きたいんですがバスは出ていますか?と聞かれ大変でした。運行も大荒れで鉄道と並走する路線の増便乗務が決定。
上り線は混雑しており通常であれば45分ぐらい掛かるところ倍の90分ぐらい掛かりました。やっとの思いで終点の某ターミナル駅に着くとロータリーには人が溢れており尋常じゃ無かったです。あっという間に車内はギュウギュウになり発車。1つ目のバス停まで1時間も掛かり全く動かない状況が長時間にわたって続き前に進めません。歩道には歩いて家路を目指す人で溢れていて車道にまで出てきていました。終点某駅に着くのに8時間弱掛かりました。営業所を出てから11時間後に入庫しました。トイレにも一度も行けず辛かったです。増務を断って帰っていたらこんな事にならなかったのにと後悔しました。