丸い月 | バス運転士の“公私混同”&“本音と建前”日記

バス運転士の“公私混同”&“本音と建前”日記

地球1周分の距離を『約2年』という歳月をかけて路線バスで走る運転士である富蔵(とみぞう)が“公と私を混同して綴った物”を記事として公開させていただいております。

君と結ばれたアノ日 丸い月が僕達を見下ろしていたね

鋭い眼光が忘れられない

視線の先にある秘密を広げても空を飛べないから…


長い長い夜に繰り返した運動の数だけ君を遠ざけた

行き場の失った僕は袋の中で泳ぐだけ


君に別れを告げたアノ日も丸い月が僕達を見下ろしていたね

鋭いカンが終わりを急ぐ

電話の向こうの君を想うと消してしまいたくなるんだ…


長い長い夜に問い詰めたアノ夜の疑問

君と僕の思い出をバラバラに切断して


白い壁で閉ざされた部屋を丸い月が今日も見下ろしていたね

今日こそ空を飛べるかな?

君に見立てたアノ子はいつになってもビニールの本の中だね…


長い長い夜に繰り返す君と僕の理想のカタチ

自分を慰めた罪悪感を心地よく味わって


―2000年4月30日(日)晴れた空の下で君の横顔焼き付けた

 脳裏に焼き付いた横顔 消せなくて引きずるから

 君がいなくなった部屋でビニールの本を片手に空を飛ぼうとしている

 飛べる日を夢見る永久運動

 ドクドク流れる僕を欲しがる君 君と僕で作ったモノを食べ散らかして

 卑猥な言葉で僕を犯して そんな僕は名前の無いただの猥褻物―