夏の残像 | バス運転士の“公私混同”&“本音と建前”日記

バス運転士の“公私混同”&“本音と建前”日記

地球1周分の距離を『約2年』という歳月をかけて路線バスで走る運転士である富蔵(とみぞう)が“公と私を混同して綴った物”を記事として公開させていただいております。

風鈴が涼しげに鳴り響くあの夏の縁側に忘れ物を取りに行きたくて

泪で滲んだ日々も溜息も深く埋めてしまったね

君の写真を火葬できずに胸を焦がすだけの僕がいるから


幻影を求め疲れた


蝉の鳴き声が姿を消す季節に儚い想い出を作ってみたくて

言葉を忘れたようにうつむくだけの二人の行き先は?

君の笑い顔を忘れられずに残像を追い掛けるだけの僕がいるいから


僕はこの季節が嫌いだ


線香花火が夏の終わりを告げる夜に悪夢を殺めてしまおうか?

すぐに落ちてしまう火種が今日は妙に悲しくて

君と二人で見ていた時と何が違うのかすら気付けなくて


残酷なほどにステキで