2009/12/03の乗務日記 | バス運転士の“公私混同”&“本音と建前”日記

バス運転士の“公私混同”&“本音と建前”日記

地球1周分の距離を『約2年』という歳月をかけて路線バスで走る運転士である富蔵(とみぞう)が“公と私を混同して綴った物”を記事として公開させていただいております。

天    候:雨
本日運行距離:40.9km
今年累積距離:19630.7km
公出

■バスの車内は世間の縮図か?

某集合住宅密集地から若くて見た目がチャラチャラした男性が乗ってきました。200円の運賃を払うのに運賃箱に入れたのは101円だったので呼び止めました。

富蔵「お客様!すみません。101円です。(運賃箱の表示盤を指差して)」
男「…(100円を入れる)」
富蔵「1円は出せないので10円でお返しします(10円を手渡す)」
男「…(受けとる)」

他社さんの運賃箱は分かりませんが、わが社の運賃箱は10円単位でしか出すことが出来ないので、この場合会社は9円損し、お客様は9円得する事になる。
立場は会社<お客様かも知れないが何か一言あってもよくはないだろうか?しばしば間違えて入れてしまうお客様がいますが、「すみません」等のお詫びの一言があって「10円でお返しします」と言うと十中八九、「あっ、良いです。」と言われる。過収受は出来ないので拒まれても必ず10円で返してきました。間違って入れてしまった事に腹を立てているんじゃない。9円損した事に腹を立てているんじゃない。何故一言詫びの言葉が無いのかに腹を立てているのです。

富蔵自身もまだまだ若いつもりではいるが最近の若い人って感情が薄いと思いませんか?反応が薄いと思いませんか?せっかく公出をしたのに嫌(残念)な気持ちになってしまいました。まっ、そんな日もあるわな。バスの運転席から世間の縮図を見た気がした。