上昇志向? | バス運転士の“公私混同”&“本音と建前”日記

バス運転士の“公私混同”&“本音と建前”日記

地球1周分の距離を『約2年』という歳月をかけて路線バスで走る運転士である富蔵(とみぞう)が“公と私を混同して綴った物”を記事として公開させていただいております。

昼寝をし過ぎて寝付けない夜は自分の仕事を振り返ったり改めて向き合ってみるに限る。

そんなわけで色々と考えてみた。

今の会社に臨時社員として入社して来月で3年目を迎え、再来月には正社員になって3年目を迎える。
早い。あっという間。というのが今抱いている率直な感想。

臨時社員で入社し、大型二種免許はケツを叩かれるように早く取得するよう言われ、ガムシャラに頑張った。大型一種を持っていた事もあって19日間で取得した。

研修センターでは配属先の営業所が所管する路線のうち5路線を懇切丁寧に教わった。

配属された直後に1路線教習を受け6路線を一年半以上に渡って乗務した。

最近、4路線の教習を受け、10路線乗務する事になった。

まだまだ所管路線はあるが当面は10路線で落ち着く事になる。

自主的に新たに増える路線に乗っていたのは楽しかった。教習を受けて初めて単独乗務をする時に味わうアノ何とも言えぬ緊張感も久し振りに体験して楽しかった。

今、そんな緊張感が無い。心にポカンと穴が空いたような感じがするのだ。無論、仕事中は重い責任を感じながらハンドルを握っているけども…。

元来、出世欲の無い人間だった。でも、最近、何と言うか新たな事に挑戦したいという気持ちが強まってきた。現職は経験を積めさえすればいくらでもステップアップ出来るフィールドが平等に用意されている。先輩の中には事務員へ職種転換をし出世していった者もいる。

富蔵はただ出世して偉くなりたいんじゃない。今よりも高い給料が欲しいわけじゃない。でも、もっともっと新しい仕事に挑戦したいし任されたい。ゆくゆくは後輩に運転を指導する立場にもなりたい。

最近、そんな事を考えている自分に気付く。先生や先輩から言わせれば「富蔵にはまだまだ早い!」と言われるだろう。日々漫然と仕事をしているだけだったらあっという間に定年を迎えて老後の生活に突入してしまう。より高いレベルにステップアップしていきたい。

これが所謂上昇志向なのかどうかは分からない。

でも、常に自分の仕事に疑問を持ち、新しい事に挑戦する意欲を持ち続けたいと強く思う。

大型トラッカーの「死ぬ気で追い越せ12m!」と似た様な熱いマインドが今こそ欲しい。

そういう時期に来てるのかなぁ?長年憧れ続けた仕事を手にした。会社での人間関係も極めて良好。でも、何かが足りない。何かが欲しい。その何かが漠然とし過ぎて分からない。


見慣れた景色の向こう側にあるまだ見た事の無い景色が見たい。