2009/02/09 | バス運転士の“公私混同”&“本音と建前”日記

バス運転士の“公私混同”&“本音と建前”日記

地球1周分の距離を『約2年』という歳月をかけて路線バスで走る運転士である富蔵(とみぞう)が“公と私を混同して綴った物”を記事として公開させていただいております。

天    候:晴
本日運行距離:93.7km
今年累積距離:2527.8km

■若い女性が一人だけ乗車

某行政機関から駅まで若くて美人なお客様が乗車された。車内は富蔵を含めて二人だけ。
無論、何の疑いも無く乗り、運賃まで払いました。
当たり前に感じるこんな状況ではあるけれど、別の視点というか真っ白な気持ちで見るとこれって結構凄くはないかい?誰かもどんな人かも分からない男が運転する大きな車に警戒心を一切抱かずに乗り込むんだから。しかも、お金まで払っちゃって(笑)。
仮に富蔵が乗用車を運転していてバス停で待つ女性に「駅まで行くの?運賃払うから乗らない!?」って言っても拒否することでしょう。

富蔵は道路が職場で事故防止の観点から言い方が悪いけれど、他車を基本的に信用しないようにしている。裏切られる事が初めから分かっているのに信用するのは無駄だと思っている。

信じてもらえているわけだから率直に嬉しいけれど、その女性に伝えたい事は『車体の横に会社名は書かれているし運転している人も見慣れた制服制帽姿だけど、実は盗難車で制服も盗品かもしれませんよ?本当に疑わずに信じても良いのですか?何処か知らない所に連れて行かれちゃうかもよ?』って事。

疑う事も時として大事です。そして、何気無い事でも別の見方をすると怖い事ってあるんですね(笑)。