君はまだバスの運転士ではない! | バス運転士の“公私混同”&“本音と建前”日記

バス運転士の“公私混同”&“本音と建前”日記

地球1周分の距離を『約2年』という歳月をかけて路線バスで走る運転士である富蔵(とみぞう)が“公と私を混同して綴った物”を記事として公開させていただいております。

これは昨日の話。

某駅のロータリーに着くと先輩と話している先生を発見。

さて、この先生とは???
現役のバス運転士としての仕事は定年の為に退いた後に会社に再雇用されて現在は後輩指導をしている先生です。研修時の先生とは異なります。数名が各営業所を交代しながら周り、主に新人運転士の運転操作の指導や助言をしています。ごく稀に添乗指導という名の運転チェックをしていただき、終了後は軽く面接をしたりします。


そんな会社的にスーパーエリートな先生がいたのです。

控え室に富蔵が入ると後から先生が来ました。発車まで時間があったので色々な話をしました。最後に「相談とか愚痴とか何でも良いから有るならいつでも気軽に言っておいで!」とおっしゃるので質問をしてみました。

「どうやったらそんなに偉くなれるんスか!?自分も指導する立場に早くなりたいっス!!!」
…とはさすがに聞けないので「バス停にタクシー等の駐車車両が有るとどうしてもイライラしてしまうのですが、そういう時はどうしたら良いですか?」と聞くとこんな事を言われました。
「富蔵くんはまだまだバスの運転士ではないな。バス停に駐車している車には何か理由が有るから停まっている。降りて理由を聞くわけにはいかないのだから少し離れた所に停車をしてお客様にお詫びをした上で乗車していただいたり降車していただけば良い。ただそれだけの事。無理な割り込みや追い越しをされた時も同じ。イライ
ラして仕返しをしたりしては駄目だ。同じレベルでいてはいけない。上にいなくては駄目なんだ。それに道路はバスだけの物ではない。お借りして商売をさせてもらってるのだから。道路は皆の物。それと、自分で選んだ仕事なのだから責任と誇りをもって仕事をしなさい。毎日毎日を無事故で終われるように頑張りなさい!」と。

素晴らしいぃ(*^~^*)自分もあんな器の大きな運転士になりたいっスわぁ。先輩に聞くと、「イライラを抑えられるようになるまで最低3年掛かる」との事(笑)。
富蔵はまだまだ血気盛んなお年頃ですからねぇ(笑)。
そのうちブログに文句や愚痴が書かれなくなる日が来るとしたら楽しみですね♪