最近は他社で購入のお車の修理が多いです
しかも難病が多いです
常に頭を抱えて、こちらが難病になりそうです笑
冗談です笑
なんだかんだでその難病を治すのが謎解きのようで楽しいんですよね~
さてさてこちらは初入庫のC-1500
超希少なレギュラーキャブのロングベッド
ロングベッドはバランスがいいですね
今回入庫したのは
このC1500が故障して、購入したショップに修理で出し、部品交換をしたが治らず困っているとの事で弊社にご相談頂きました
まぁプロが見て治らないのだから難病なのは容易に想像可能でしたが
想像通りやはり
これまた難病君でして
どんな症状かといいますと
温間時、負荷を掛けたときにエンストしてしまうんです
負荷というのは
たとえば
・ハンドルをきる
・エアコンをつける
・DレンジやRレンジにギヤを入れる
等等
まぁ
ようはエンストしまくるという事です
しかも
この車のオーナーはお若い女性オーナー
入庫の数日前は仕事帰りの道中(20分位)に20回位エンジンが止まってしまったそうです1分に1回エンスト
さぞかし恐怖に怯えた事でしょう
僕もIACバルブが壊れ、まったくアイドリングしない車を東京から群馬まで自走し80回位エンストしながらやっとの思いで帰って来た時がありました
丁度帰宅ラッシュの都内の運転で
最初は
「まいったな~~」
と思いながらも
ストップしている時はNレンジでエンジンが止まらないように吹かし、
スタート時はNレンジからDレンジに入れると同時にブレーキとアクセルを同時踏みし調整しながらを進み!
ストップする時はまたNレンジ!
サイドブレーキと両足を駆使し
やっとこさ
群馬に帰郷
最後の方はだんだん上手くなりあまりエンストしなくなりましたが
メカを知っている僕ですら
「もうあんな思いはしたくない!」(結構楽しんでいる自分もいましたが・・・笑)
と思うのですから
メカを知らない女性オーナー様の恐怖は・・・・・
想像を絶するでしょうね。
そんな恐怖のC-1500
弊社で販売した車両ではなく、初入庫ですのでデータが無い為、まずは色々調べます
(これはIACバルブ)
アイドリング系統の不良ですので当然ながらIACは交換してありますね
(左がプロショップで交換済みのIAC、右が弊社テスト用のIAC)
新品といえど初期不良も中にはありますのでしっかりチェックします
異常なし
アイドリング系統不具合の場合、大半はこのIAC関連が悪さしている事が多いので
この時点で今回の謎解きはなかなか難しいと想像できました
基本の基本から見て行きます
良くはありませんが本質ではありません
難病君は1つの故障の場合もありますが、合併症状の場合も多くあります
複数故障箇所があり訳の分からない症状になっていたりもします
現代の車はハイテクなテスター(診断機)を差し込めばとても多くの車両状況がデータとして把握できます。
把握できるどころかそのテスターで信号を出し細かい部品を操作なんかも出来たりします
そういった車両であれば故障診断もスピーディーに行うことが出来ますが
80年代~90年代後半のコンピューターを採用した初期の車はなかなかそうはいきません
出力値や要求値、部品の動きをすべてアナログで確認する必要があります
気休め程度に
この車両は一応自己診断機能もあります
とある箇所を短絡させれば
このSESランプの点灯パターンで故障しているセンサーなどを教えてくれたりします
ですがもちろんこれも「異常なし」のコード
ですが
まあ
なんだかんだで時間が掛かりながらも故障箇所を発見し
今回は無事3日ほどで原因に辿り着けました~
めでたし~めでたし~
で
結局どこなの!って
このブログはプロの方も多く見ていると思いますので
クイズと思って自分で考えてみて下さい笑
経験ある人なら「あ~!アレね!」と分かるでしょう
余談ではありますが、
点検してましたらエンジンオイル少ないな~
と思いステッカーを見たら
、まだ2000マイルちょっとしか走行してませんでした
オイル減るのかな
年式も年式で立派な旧車の部類に入りますので早めのオイル交換をお勧めします
早めにやって損は無いですからね
このオーナー様はしっかりやっていますが
この年式でこのステッカー推奨のオイル交換ペース8000マイルは長すぎかな
ウチは半年または2000~3000マイル位でのオイル交換をオススメしています