【読書記】『銃・病原菌・鉄』モノにはすべて理由があるんじゃ
おいおまえwww
高校生にしてこの本を「読みやすい」とは。相当な頭の持ち主。しかも「おととい」から読み始めて一気読みwww
そもそも読書量は半端無いし、実は金持ちの娘っぽいし。この人大したものです。
さて。
書評”なぞと書くのはおこがましいので”読書記”としました。
人生の宿題ということで、これまで読もうとして読めなかった本を読む企画です。
でー、『銃・病原菌・鉄』です。草思社文庫上下巻で800pぐらいあります。
これは学術本なので、読みにくいです。ハイ。
それでもおそらく、学術本としては読みやすい類のものなのでしょう。一応、何が書いてあるかぐらいはわかりました。
巷にあふれる自己啓発本の類との違いは、巻末の関連文献(いわゆる参考書籍のようなもの)のボリュームでわかります。ちゃんと研究成果に基づいて、エビデンスを元に語られています。当たり前のようでいて、以外とそうでもない。怪しげな健康本やらダイエット本はこれで区別できますね。はは。
で、中身なんですが、「なんで欧州や米国が先進国でアフリカやら南米やらニューギニアのあたりがそうはならなかったのか」というシンプルな問いへの答えです。ものにはすべて理由があるんだ、ということのようなんです。
狩猟採集から農耕生活への変化により人類は発達したと言われておりますが、その変化がうまく行くときと行かない時もある。狩猟採集をしていたエリアが農耕へと変化し、その変化が周辺にもジワジワと広がっていくわけですが、その広がり方がどこでもいっしょというわけではない。
途中に高い山や広いサバクがあれば広がりは遅くなる。
緯度が近い東西なら同じ作物が育つけど南北ならそうはいかない。だから東西に長いユーラシア大陸では農耕が早く広がったが、アフリカではそうは行かなかった。もちろん海の隔たりがあればさらに広がりは遅くなる。
農耕が進むと狩猟採集よりたくさんの食べ物が得られるようになる。そうすれば食べ物を得ることに直接従事しない人を養えるようになる。政治をやる人や軍事をやることに特化した人が出来る。国は大きくなり強くなる。
そんなようなことが、食料、家畜、病気、文字などさまざまな要因に関して、また中国、オーストラリア、南米など世界各地について延々と詳細に800P、語られます。
さすがに通読は無理で、下巻の16~19章はスルーしてエピローグを読んで終わりました。
お勉強にはなりますが、面白いと思うか思わないかは人によりけりでしょう。
日常生活に生かせる教訓としては、「なぜ今それがそうなっているのか、そもそもの原因やら理由やら経緯があるのであって、そこに立ち戻って考えることで問題解決の手段になりうる」でしょうか?