【映画評】ライトハウス 70年代低予算ホラーのテイストだがパターンを覆す展開 そして下品www
Netflixで視聴。
「エブエブ」で売れた制作会社A24の作品でございます。
A24だからなのかクセが強いです。そして下品ww
灯台しか無い無人島に灯台守として派遣されたベテランと新人。これから4週間の間、2人だけで島で過ごすこととなる。
高圧的なベテランにこき使われる新人。またベテランは「この灯台の灯はワシのもの」と、光を放つ頂上には鍵をかけ、新人を入れない。
過酷な仕事と厳しい自然環境、ベテランの叱責に耐える新人。ようやく迎えるお役御免の日。しかし折からの嵐のため迎えの船は島に近づけない。いつ止むとも分からない嵐の中、次第に新人は心を病んでいき…
映画全体はおそらく1930年代あたりの雰囲気で作られており、スタンダードサイズ(ほぼ真四角)に白黒の画面と凝っている。
また、得体の知れない同居人の存在、閉鎖された空間、秘密の場所の存在、脱出したくとも脱出出来ない状況と、70年代あたりのホラーを彷彿とさせる要素が揃っています。重苦しい画面と、絶え間なく響く大音量の霧笛がイライラを増幅させます。
それでもこの映画が懐かしのホラーのパターンに陥らず、ユニークな点は、新人君が同居人たるベテランに、最初こそ振り回されているものの、後半は優位にすらなっていること。なんせ心を病む理由の主たるは「酒の飲みすぎ」なんだコレが!それ自分の責任だろ!www
物語の最後にベテランの、かつてやらかしたことがバレてしまうのだが、もうなんか、そんなこともうどうでもいいっていうようなフンイキで、新人が叫ぶ暴れる!荒れ狂う波と嵐でみんなズブ濡れ!
ラストはもう作り手も投げちゃったのかワカランが、ラストカットとその前のカットのつながりは不明だしラストの意味もようわからん。灯台の頂上には何があったのか、そのあたりぼかしてハッキリしない(そのあたりの詰めが甘いあたりも70年代低予算ホラーーへのオマージュでしょうか?)。
ともかくも寝苦しい夏の夜にオススメのホラーであることは間違い無い。ただし下品!ホント下品好きだねーA24!