【映画評】ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス え、「ワンダビジョン」の続編?? | 模型づくりとか趣味の日々リターンズ

【映画評】ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス え、「ワンダビジョン」の続編??

MCU沼はどこまで深いのか…

 

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス でございます。

 
「スパイダーマン ノーウェイホーム」に続き、マルチバースネタになります。
なんと、スカーレットウィッチが今作のヴィランになります。
 
ドクターストレンジが、街中で目玉怪獣に襲われる謎の少女を助けます。なぜかドクターストレンジはこの少女のことを夢で見ており、その夢の中では、自分(なんか見た目が微妙に違うのだが)がこの少女と共に魔物を倒そうとし、かつそのために少女を犠牲にしなければならない状況になっているのです。
 
後に少女を襲ったのはスカーレットウィッチであると分かります。少女はマルチバースを自由に行き来できる能力を持っており、スカーレットウィッチはその能力を欲している。「ワンダビジョン」の話の中で失った双子の息子は、マルチバースの他の世界では、母親である自分と平和に暮らしている。子供を取り戻したい一心での行動なのでした。もちろん他の世界の子供には各々母親がいるのであり、その子供を得ることは母親から奪うことに他ならない。しかしスカーレットウィッチは耳を貸さない。
 
ドクターストレンジは少女の力を借り、マルチバースを行き来しながら、最終的にはスカーレットウィッチの野望を砕くこととなります。
 

実際は話はこんなに単純ではなくて、同じく「ワンダビジョン」で出てきた禁断の書物ダークホールドだとか、マルチバースの他の自分を操れるドリームウォークの能力だとか、いろいろさまざま出てきます。結局「ワンダビジョン」はもちろん、過去作だとか原作コミックだとか、相当詳しくないと、この映画を心底楽しむことは出来ないと、そういう仕組みになっています。

 

ファンにとっては、ありとあらゆるところに過去作等との接点を見つけることが出来、楽しいことこの上無いだろうなと思わせます。

 

確かにMCUの「エンドゲーム」に至るまでで、そういった過去作の知識ありきの映画シリーズであることは明白になっていたわけではあります。しかし配信のドラマシリーズまで網羅するとなっては、いや正直言ってついていけません。

 

ネットを探せば、このあたりの考察を徹底的にやってるサイトも見かけます。いや大したもんだ。

某サイトによれば本作は、ワンダビジョンのケリをつけると共に、ドクターストレンジの変容(独断専行タイプから徐々に周囲の助けを借りられるようになる)をも描いているそうな。

言われてみれば確かにそうだが、これだけ要素が多いと、何回も観ないとその辺理解できない。

 

いやいや…フェイズ4まではもちょっと分かりやすかったような気がするが…

 

この船そろそろ降りなきゃならんか…と、そんな寂しい思いにも捕らわれた一作でありました。