【映画評】THE BATMAN 楽しい映画だが盛り込みすぎ
THE BATMAN でございます。
リブートしすぎて何やわからんようになってます。
DCは未だにアベンジャーズの二匹目のドジョウ狙ってて、やたらリブートリブート言っておりますが、この映画はそのDCユ二バースには入れず、独自のシリーズとして継続するようです。
これを迷走と言わず何と言うwww
シリーズの全体的な方向性も定まらないまま、やたらと作品作るもんだから、それが変に出来が良かった時に始末に困る。JOKER然り。
で、この映画。基本娯楽映画で、雰囲気は重く暗いですが、実は難しいテーマとか特になく、ポテチ片手に楽しめば良い作品であります。
でもそう気づいたのは3時間に及ぶ映画の終盤であって、この映画ってどういうスタンスで観ればいいのか途中まで良く分かんないんだ。
雰囲気はいい。バツグンにいい。画期的ですらある。ブレードランナーを観た時の衝撃に近い。それは観るに値する。
でもそれ以外の部分はねえ…
アクションでありダークファンタジーでありバディムービーであり恋愛もありホラーもありミステリーもあり、ともかく要素がてんこ盛り。なので消化不良の部分もあり。3時間あったってこの内容じゃ整理つかんよ。バットモービル唐突すぎ(笑)
話もなんだか穴が多い。顔半分出したままで声も変えてないバットマンが、誰なのかモロばれじゃん、ていうツッコミはさておいても(笑)黒幕が容易にヤバそうなやつを部屋に入れた上2人きりになったり、最後どう見てもゴッサムシティ壊滅なのに、そのことの悲惨さは取り上げず、バットマンが被災者救助してるヨカッタヨカッタって、なんだそれ…
なのでシーン毎は見ごたえあるんだが、映画全体として観た時の未整理感が何とも言えず、落ち着かなかったのが正直なところ。
唯一評価するのは今回のヴィラン。その佇まいというか雰囲気というか…これまでに無かったタイプであり、でも今の時代には説得力のあるキャラ。ここはお楽しみに…というところで。